米国株見通し:売り継続か、ウイルスによる減速懸念に週末前の売りも

2020年3月6日 16:39

印刷

記事提供元:フィスコ


*16:39JST 米国株見通し:売り継続か、ウイルスによる減速懸念に週末前の売りも
(16時30分現在)
S&P500先物    2,988.88(-26.62)
ナスダック100先物   8,573.12(-75.63)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ
先物は200ドル超下げて推移。NY原油先物(WTI)も安値圏が続き、今晩の米株式市場は売り先行となりそうだ。


スーパーチューズデーの結果を受け株価は4日にいったん持ち直したが、5日は再び大幅安。主要3指数はいずれも3%超弱含み、NYダウの下げ幅は一時1000ドルを超えた。新型コロナウイルスの米国内での感染拡大による企業業績への不安から株売り・債券買いが再開し、ハイテク株などを中心とした売りが指数を押し下げた。連邦準備制度理事会(FRB)の一段の利下げ観測は、かえって先行きへの警戒を助長し買いが縮小しているようだ。


6日の取引では、米2月雇用統計が材料視される。失業率は前月から横ばいと予想されるものの、非農業部門雇用者数と平均時給はやや鈍化の予想。市場参加者のセンチメントが悪化するなか、低調な内容となれば週末前のまとまった手仕舞い売りの手がかりとなりそうだ。一方、ブラックアウト前のタイミングで金融当局者による発言が予定されており、米国経済の前向きな評価が株価の下げを抑えられるか注目される。《TY》

関連記事