【ホンダ・S2000】20周年記念マイナーチェンジ 純マニュアルシフトチェンジの魅力 (3/3)

2020年2月28日 18:34

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純正パーツを装着したホンダ・S2000(画像: 本田技研工業の発表資料より)

純正パーツを装着したホンダ・S2000(画像: 本田技研工業の発表資料より)[写真拡大]

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■【4】コーナリングテクニック

 運転テクニックでは、コーナーを出来るだけ速く抜けることがラップタイムの「速さ」に繋がることとなる。直線ではひたすらアクセルを踏み続ける勇気さえあれば、クルマの性能によっては、 ル・マンが行われるサルト・サーキットのユノディエールでは400km/hも可能になる。

【前回は】【ホンダ・S2000】20周年記念マイナーチェンジ 純マニュアルシフトチェンジの魅力 (2/3)

 だが、カーブを曲がるスピードは、クルマの性能だけでなく運転テクニックが左右することとなる。

 コーナーに進入する際はブレーキングするわけだが、その時エンジン回転も落ちてくる。そのままのギアにしておくと、エンジン回転数は有効なトルクを発揮する回転数よりも落ちてしまい、コーナーからの立ち上がりでもたつくこととなる。

 そのため、スピードが落ちてきたらシフトダウンして、エンジンの回転数を車速に対してあげておく必要がある。その時、スピードの低下に合わせて順次シフトダウンする人もいるが、いきなり立ち上がりの時に必要な段までシフトしてしまう人もいる。

 これがスムーズに出来ないと、エンジン回転数が落ちてしまい、立ち上がりが大変遅くなってしまう。重要なのは、いつでも加速態勢に入れるエンジン回転数に保っておくことだ。

 そして、進入時にブレーキングを遅らせると平均スピードが上がるため、ブレーキングしながら「ダブルクラッチ」を使うこととなる。そのためつま先でブレーキを踏み、かかとでアクセルを踏むと言う芸当を使うこととなる。「ヒール&トウ」である。

 こうして、一生懸命エンジン回転を保ちながら速く走ろうとする「楽しみ」が、ホンダ・S2000にはある。これにサスペンションセッティングの特徴が加わると、タイヤ特性も加味されて、ハンドルさばきと共に最も速く走れる方法を見つけ出すことがさらに楽しいのだ。

 高回転型エンジンとクロスレシオ・トランスミッションを組み合わせた、ホンダ・S2000のようなクルマ操縦の楽しみである。

 一方これは、低速トルクを大きくすることが出来る最近のEVなどでは、無用なテクニックである。日常使用ではEVやHVは乗りやすいのだが、ドライバーは何もすることがないわけで、スポーツカーマニアがホンダ・S2000など高回転型エンジンのクルマを好む理由である。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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