日経VI概況:上昇、円安進行も、新型肺炎への警戒感が根強く

2020年2月21日 16:30

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記事提供元:フィスコ


*16:30JST 日経VI概況:上昇、円安進行も、新型肺炎への警戒感が根強く
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は21日、前日比+1.92pt(上昇率11.30%)の18.91ptと上昇した。なお、高値は18.91pt、安値は17.48pt。前日の米国市場では、新型コロナウイルスの感染が日本や韓国に広がるなか投資家のリスク選好姿勢が後退し、主要株価指数は揃って軟調に推移。一方、為替は1ドル=112円台に突入するなど円安進行は続いていた。こうした好悪材料が混ざるなか、新型肺炎への企業業績への警戒感がやや勝り、現物価格よりも低い権利行使価格23000円台の225先物のプットが買い進まれ、日経VIも一気に上伸する格好となった。

【日経平均VIとは】日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。《YN》

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