米国人のほぼ半数は外で遊ばない

2020年2月5日 18:13

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記事提供元:スラド

 Anonymous Coward曰く、

 アウトドア産業の維持には外で遊ぶ人が必要だ。しかし、Outdoor Participation Reportの2019 Outdoor Participation Report(PDF)によると、2018年の米国人のほぼ半数は屋外で遊ばなくなっているという。アウトドア産業への参加者減少は収益面のみならず、気候変動や環境保護、公有地の扱いなどの政策に関与してきたアウトドア産業の基本構造を揺るがしかねない事態であるという。

 先の統計によれば、2008年と2018年を比較すると2018年の外出数は10億回も減少している。とくに6~12歳の年齢層では4年連続で減少、2007年から3%以上の減少が見られる。家族が子供を連れ出して出かける外出数も012年以降15%減少した。中規模の野外レクリエーション参加者の数も減少し、週に1回は外で遊ぶアメリカ人は18%ほどしかいないという。

 一方で、女性の参加率は昨年より3.2%上昇した。またヒスパニック系だけは10年前の2倍の頻度で外出するようになった。またBMXサイクリングやセーリングなどの一部のスポーツの参加人口は急増しているという。アウトドアイベントに参加する場合も、自宅から10マイル以内の範囲で済ます傾向にあり、アメリカ人が63%以上が家の近場で完結することを好むようになってきている模様。なお25マイル以上離れた場所に旅行したのは19%未満であるとしている(The Colorado SunSlashdot)。

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