欅坂46 平手友梨奈脱退の意味するものとは?

2020年1月24日 18:44

小

中

大

印刷

 1月23日、欅坂46の公式サイトにおいて、平手友梨奈の脱退と、鈴本美愉、織田奈那の卒業、さらに佐藤詩織の休業が発表された。

【こちらも】欅坂46・長濱ねるの残した教訓を考える

 これまで全てのシングルでセンターをつとめ、女優としても活躍し、まさに欅坂の顔として、人気実力ともに認知されてきた平手の脱退は、大きな反響を呼んでいる。

 しかしながら、欅坂をめぐる不穏な動きはかなり以前から指摘されていたことでもある。

 そもそも、シングルも昨年の2月発売の『黒い羊』以来、1年近く出ていない。9thシングルの発売が決定し、今回より選抜制になるということで選抜発表も行われていたが、昨年中の発売は見送られ、発売日未定のまま今日に至っている。

 その間、メンバーの精神的支柱でもあった織田奈那が休業、体調不良の平手に代わってセンターをつとめることもあった鈴本も休業するなど、メンバーの離脱も相次いでいた。

 それでも年末の紅白歌合戦で圧巻のパフォーマンスを披露し、復活をアピールするなど頑張っていたのだが、結局、このような発表をせざるを得ないことに追い込まれてしまった。

 この半年間、欅坂46に何があったのかは、正直わからない。

 平手が楽曲にこだわり、9thシングルの撮り直しを主張したという噂もあれば、選抜制の採用によりメンバー間がギクシャクしたという話もあるが、所詮想像の域を出るものではなく、真相はやぶの中ということになるだろう。

 平手もラジオで「脱退の理由は今は言いたくない」と言っており、そこを詮索することは記者も避けたいと思う。

 ただ、こうして平手の脱退が現実のものになると、欅坂のこれまでの姿勢というか、こだわりが、かなりグループ全体にとってマイナスになっていたということが言えるのは間違いないと思う。

 欅坂のイメージ……ファンはバラエティ番組での彼女たちの笑顔を知っているものの、一般には笑顔がなく、大人たちに反抗する若者の葛藤などをテーマにシリアスな、激しいダンスパフォーマンスをするグループというイメージの方が圧倒的に強いだろう。

 確かにそのイメージ作りは欅坂らしさを作り上げては来ているが、「乃木坂の姉妹グループ」として集められたメンバーにとっては戸惑うことも多かったと想像できる。

 「乃木坂らしさ」を追求するために、メンバー自身が必死で試行錯誤した乃木坂に対し、大人たちが作ったイメージにはめ込まれた形の欅坂。その居心地がいいものではなかったことは容易に想像がつく。

 さらに、以前から本誌でも指摘してきたように、今泉佑唯、長濱ねるといった、平手と並ぶセンター候補だったメンバーが早々に卒業してしまったのも、負担が平手一人にかかってしまう遠因となった。

 そして何より問題なのが、個人仕事が増えないことだ。

 現状、ラジオ番組のレギュラーやモデルの仕事はあるものの、舞台は菅井が出ているぐらい。音楽番組も、新シングルが1年近く出ない状態では、なかなか呼ばれ難くなっている。

 個々のメンバーの魅力がなかなか外には伝わっていないのだ。

 とはいえ、これで欅坂が終わったと決めつけることはできない。

 魅力が伝わっていない分、これから個々のキャラクターが浸透していけば、もともと魅力はたくさんあるメンバーがそろっているし、元気でバラエティ適性の高い2期生も、文字どおり閉塞感に風穴をあけてくれる可能性は充分に感じる。

 運営、プロデュース側が今回の件を真摯に受け止め、反省し、もう一度自分たちの立てた方針が正しいかを精査して、丁寧にプロデュースしていけば確実に立ち直るだろう。

 記者は、その日を楽しみに待ちたい。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る

関連キーワード欅坂46平手友梨奈今泉佑唯長濱ねる鈴本美愉

広告