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理想の中国語学習ツール、ニュースサイト「中華網」の漢語学習ページを活用する

2020年1月18日 13:35

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中華網の漢語学習ページ

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  • 中華網の漢語学習ページ

 中国語学習のために、中国のニュースサイトを読んでいる人は多い。実際、手軽に読めるニュースサイトを使った学習方法は有効である。多くの時事用語や重要単語を学べる上、中国の思想・文化、社会状況に対する知識が深まる。

【こちらも】CCTV(中国中央電視台)放送を活用した、圧倒的に伸びる中国語学習方法

 しかし、中国語が一定のレベルに達していない人にとって、直接ニュースサイトを読むという学習方法はハードルが高い。単語を調べるだけで疲れてしまい、三日坊主で終わる可能性が高い。

 こうした中国語初級・中級学習者にオススメしたいのがニュースサイトの中華網「漢語学習」のページである。音声、中国語、日本語訳が同時に表示されているため、学習方法を工夫すれば、リーディングだけでなく、リスニング、スピーキング、ライティングの力を同時に伸ばしていくことができる。

 中華網とは、1999年5月、中国で最も早く設立されたポータルサイトの一つで、中国でも比較的高い影響力を持つネットメディアの一つと言われている。同サイトの詳細については以下のページで確認できる。
 http://japanese.china.com/about/

■まずは中華網の漢語学習ページを開こう


 中華網トップページ(図1参照)
 http://japanese.china.com/
 http://mobile.japanese.china.com/

 漢語学習ページの「ニュースで中国語を学ぶ」コーナーには、2017年5月から2018年11月までの300以上のニュースをもとにした学習素材が収録されている。ここから学びたい記事を選ぼう。音声のついている記事を選べば、リスニングやシャドウイング(復唱学習)、ディクテーション(書き取り学習)の学習も進められる。

 また初級学習者であれば、同じページの「会話で知る中国語」または「キーワードチャイナ」を先に学んでみよう。

■学習方法

 下記の順番で学ぶと「読む」「聞く」「話す」「書く」学習を効率よく進めることができる。また、自分の苦手分野を克服するための重点学習を行ってもよい。

●1.リーディングの力をつける学習方法

 a) 中国語の文章を読み、自分で日本語に訳してみる。表示されている日本語訳文と照らし合わせて自分の訳文があっているかどうか確認する。

 逆に日本語訳文を中国語に訳していく練習をすれば、単語・表現方法の勉強になり、スピーキングやライティングの力がつく。

●2.リスニングの力をつける学習方法

 a) 音声を聞く。最初は音声だけで聞いてみて、次は目で文字を追いながら聞く。最初に聞き取れなかった単語について、意味を調べしっかりと覚える。

 b) ディクテーション(Dictation)学習を行う。ディクテーション(Dictation)は音声を書き取る学習方法だ。英語などではリスニングの学習に用いられているが、中国語に関してはライティングの力をつけるためにも有効な学習方法である。曖昧に覚えていた単語や実は間違って書いていた漢字を何度も書いて正確に覚えよう。

●3.スピーキングの力をつける学習方法

 a) シャドウイング(Shadowing)を行う。シャドウイング(Shadowing)とは、音声を聞いたあと、それを追うように即座に復唱する学習方法である。

 シャドウイングを行うときに注意したいのは四声の発音である。日本人の中国語が不明確になりやすい原因は、四声の高低のメリハリが弱いことが原因に挙げられる。第一声はより高く、三声はより低く発音するとネイティブに近い発音になる。

 b) 文章を暗誦する。スピーチを暗誦する学習を行えば圧倒的にスピーキングの力が伸びる。それはスピーチの暗誦が、記憶した単語・文法・表現方法をアウトプットする学習であり、ネイティブとの会話練習を重ねるのに等しい効果を自己学習で身につけられるからである。難易度は高いがやってみる価値は大きい。

●4.ライティングの力をつける学習方法

 a) 「サマライゼーション(Summarization)」とは音声の内容を要約する訓練だ。応用すれば聞く、話す、書く力を同時に鍛えることができる。

 まず、音声を聞きながらキーとなる単語を書き出す。音声を聴き終わったら書き出した単語を見ながら、音声の内容を20~50文字程度の中国語に要約して話してみる。

 次に、話した内容をそのままノートに書き出す。初めのうちは短く簡潔にまとめる。耳が慣れてきて多くを聞き取り記憶できるようになったら少し長めのフレーズにまとめていこう。大事なのは、まとめた文章を声に出して読み返し、違和感を覚える箇所の単語や文法を修正して、再度読み返してみることだ。

■中華網漢語学習を教材に利用するメリット

 1. アプリをダウンロードする必要もなく、手軽で便利。なんといっても無料で学べるありがたい教材である。

 2. 中国語本文、日本語訳文、音声と「読む」「聞く」「話す」「書く」の学習に必要な要素が全て揃っている。

 3. 文章の文字数が200-300文字程度、音声でも1分半程度と中級学習者が1回で学ぶのにちょうどよい長さである。

 4. 市販の学習教材に比べると素材のニュースがより新しいので、まだまだ使える時事用語、新単語が学べる。

 5. 日中関係、中国情勢など、中国語学習者にとって興味深いニュースが多いため、楽しく学べる。

 継続は力なり、語学の学習において最も避けたいのは三日坊主で投げ出してしまうことである。仕事や授業で疲れた日は、リーディングやリスニングといった負荷の少ない学習を中心に行うなど、学習の仕方に工夫をしよう。

 1日1記事を目安に、焦らず欲張らず、とにかく毎日コツコツと続けよう。ちょうど、300前後の学習素材なので、毎日続ければ約1年で学習が完了する。

 このころには中国語の記事が以前より随分楽に読めるようになっているだろう。新しくアップロードされた素材の学習を続けながら、同サイトの中国語ニュースをそのまま教材として読む学習方法をはじめてみよう。(記事:薄井由・記事一覧を見る