Google Cloud Storageに低保存料金・高読み出しコストのストレージクラス追加

2020年1月14日 21:16

印刷

記事提供元:スラド

 Googleのクラウドサービス「Google Cloud Platform(GCP)」では、任意のデータ(ファイル)を格納できる「Google Cloud Storage(GCS)」というストレージサービスが提供されているが、このGCSに新たなストレージクラス(料金プラン)の「Archive」が追加された。従来はテープストレージなどを利用していた、低頻度でのアクセスしか行わないようなデータのためのストレージクラスで、1GBあたり月間0.0012ドル(1TBあたり月間1.23ドル)と保存コストが安いのが特徴(PublickeyGoogle CloudのProduct News)。

 Googleの他のサービスと同様、データは暗号化された上で複数のゾーンにコピーして保存することで冗長化される。年間の可用性は99.999999999%。ほかのストレージクラスと同様、データアクセス時の遅延はミリ秒レベルだという。ただし、保存コストは安いものの操作コストはほかのストレージクラスと比べて高めに設定されており、クラスA(データの書き込みや更新など)およびクラスB(データの取得など)のAPI利用料金はどちらも1万件あたり0.5ドル、データ取得時のコストは1GBあたり0.05ドル。合わせて、データ読み出し時には容量に応じたネットワーク転送料金(1TB未満の場合1GBあたり0.12ドルから)も必要となる。さらにストレージの最小利用期間は365日に設定されている点にも注意が必要(料金ページ)。なお、GCPのほかのサービスと同様に無料枠が用意されており、容量5GB、転送量1GBまでなどの条件内であれば無料で利用が可能。

 スラドのコメントを読む | ITセクション | Google | クラウド | インターネット | ストレージ

 関連ストーリー:
GCP/GCE の固定グローバルIPアドレス、2020年より有料化 2019年08月23日
Googleのクラウドサービスは機械的な判断で突然システムを止めることがある 2018年07月07日
Pokemon GOはバックエンドにGoogle Cloud Platformを使っている 2016年07月19日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事