ナナミカ、2020年春夏メンズコレクション 時代の波を越えて、根を張る

2020年1月2日 23:21

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記事提供元:ファッションプレス

 ナナミカ(nanamica)は、2020年春夏メンズコレクションを発表した。

■テーマは“ルーツ”

 今季は前シーズンに引き続き“Roots”をテーマに設定し、ブランドのルーツである“海”に意識を傾ける。時代の荒波を乗り越え、老若男女問わず幅広い人々のライフスタイルに根差す、デザインや機能性を落とし込んだウェアを提案する。

■“麻世妙”の二重織りセットアップ

 注目したいのは、日本古来から伝わる大麻布を、現代技術を駆使してアップデートした「麻世妙(majotae)」の二重織り素材で仕立てたセットアップだ。使われている生地は、ヘンプ/コットンとポリエステル組織を組み合わせて織り上げたもの。程良くハリ感があるためシルエットをきれいに見せてくれる一方で、軽くさらりと着られるのが魅力だ。洗いをかけたナチュラルな風合いながら、まるで形状記憶されているかのようにクリーンな佇まいを演出してくれる。

■「ゴアテックス」アウターもバリエーション豊かに

 ナナミカではおなじみの「ゴアテックス(GORE-TEX)」アウターは、今季も多数展開。2層構造の素材で「ゴアテックス パックライトプラス」を採用した、全天候型アウターが新たに登場する。超軽量でありながら、防水性、防風性、優れた透湿性を兼ね備えており、アクティブで身軽な行動を実現。フード付きのショートステンカラーコートや、フレンチミリタリーのスモックパーカーを再構築したジャケットを揃える。

 その他、3レイヤーの「ゴアテックス ファブリクス」を採用したミニマルな佇まいの定番ステンカラーコートや、防風性・耐水性に優れ、しなやかな肌触りの「ゴアテックス インフィニアム ウインドストッパー」で仕立てたL-2Bブルゾンなど、バリエーションは様々。程良い光沢を放つカーキのL-2Bブルゾンは、ややゆったりとしたシルエットで抜け感を演出する。

■優しいベージュカラー

 まるで古着のように肌なじみが良く、わたり部分にはマチを配した“走れる”チノパンツや、薄く軽やかなコート、ストライプ地を切り替えたシャツなど、優しい色味のベージュが春夏らしい明るさをもたらしている。ソフトなトーンのベージュに彩られたセットアップには、ショートパンツをセレクト。軽快ながらもどこか落ち着きのある雰囲気をまとっているのが印象的だ。

■深く表情豊かなブルー

 深みのあるネイビーのジャケットや、爽やかなブルーのストライプシャツなど、ブルーも印象的なカラーリングだ。衣服内をドライに保ってくれる、ナナミカの定番素材「アルファドライ」で仕立てたクラブジャケットやイージーパンツには、シルクスクリーンプリントでムラ染めのような模様を投影。リラックスしたシルエットや程良いシワ感と模様が相まって、表情豊かな仕上がりとなっている。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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