注目銘柄ダイジェスト(前場):エイチワン、トリケミカル、大真空など

2019年12月2日 11:53

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記事提供元:フィスコ


*11:53JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):エイチワン、トリケミカル、大真空など
トリケミカル<4369>:7870円(-780円)
急反落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は16.7億円で前年同期比5.4%増益となった。ただ、上半期は11.5億円で同10.7%増益であったため、8-10月期はわずかに減益に転じる形になっている。上半期は上振れ着地となっていたが、8-10月期の収益成長鈍化で、通期予想の上振れ期待は後退する状況のようだ。株価も高値圏にあったことで、利食い売りの動きが強まる展開へ。


エイチワン<5989>:833円(+84円)
急反発。中国における合弁会社の設立を先週末に発表している。中国の自動車部品2社と東風愛機プレス溶接零部件有限公司を設立、同社の出資比率は25%となる。20年3月の事業開始を予定しているようだ。中国自動車市場では、環境規制の強化から自動車フレームの軽量化ニーズが高まっており、同社グループの高張力鋼板の加工技術に対して多くの引き合い、ここ数年で複数の新規顧客より受注を獲得しているとも伝えている。


村田製<6981>:6530円(+186円)
大幅続伸。中国国家統計局が先週末に発表した11月の製造業PMIは前月比0.9ポイント上昇の50.2となった。事前予想を上回り、拡大・縮小の節目となる50を7カ月ぶりに上回っている。クリスマス商戦などの受注が好調だったもよう。中国景況感の改善期待を背景に、同社や太陽誘電<6976>などの電子部品株に関心が向かっているようだ。また、野村證券では同社の目標株価を6600円から7200円に引き上げている。


大真空<6962>:1606円(+90円)
急伸。決算説明会の開催以降は評価の動きが強まっているが、本日は三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も1050円から1700円に引き上げており、追加の支援材料となる形に。小型水晶デバイスの拡販に伴う成長期待局面が到来するとみている。今期営業利益予想4億円に対して、来期は14億円、再来期は22億円を予想しているようだ。


スマレジ<4431>:2823円(+123円)
急騰。タブレットを利用したクラウドPOSレジ「スマレジ」で取引された累積取扱高が2兆円を突破したと発表したことが刺激となり、買い優勢となっている。大規模チェーンストアでの導入に加え、キャッシュレス対応や軽減税率制度を見据えたレジ入れ替え需要が取扱高の増加を後押しした。11月28日に付けた直近高値(2776円)を上回ったことも株高を支えているようだ。


インパクト<6067>:2711円(-39円)
一時2876円まで大幅上昇。セガサミーホールディングス<6460>の子会社でコールセンターを手掛けるジェイエムエス・ユナイテッド(JMS、東京都新宿区)の発行株式を100%取得し、完全子会社化する基本合意書を締結すると発表している。取得価額は概算で9.58億円、株式譲渡実行日は20年1月31日の予定。HRソリューション事業でJMSのサービスと人材などを活用し、顧客サービスの向上などを図る。なお、株価は朝高後、マイナスに転じている。


GNI<2160>:1845円(+68円)
大幅に続伸。19年12月期の営業損益を従来予想の11.68億円の黒字から13.64億円の黒字(前期実績5.68億円の黒字)に上方修正している。医薬品事業及び医療機器事業での収益性が向上し、利益が拡大する見通し。また、研究開発費用の帰属先を変更したことから、純損益を従来予想の2.51億円の黒字から3.80億円の黒字(同2.00億円の赤字)に上方修正した。株価が75日移動平均線を上回ったことも買いを後押ししているようだ。《ST》

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