副業を行う上で気をつけたいリスク

2019年11月6日 07:32

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 大手企業の副業解禁が叫ばれる中、良い面ばかりが取り上げられているが、副業にもリスクが付き物である。しかし事前に理解をしておくだけで十分に対処できることもあるため、今回はその一部を紹介したい。

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■自分にかかる負担を理解しよう

 副業は基本的に本業以外の空いているプライベートタイムで行う業務となる。そのため時間の使い方を考えて行わないと、本業に支障をきたすようなことも十分にあり得る。

 例えば副業の疲れが影響して本業を休まないといけなくなったり、効率が落ちてしまったりするケース。時間の拘束が長かったり、体力を使う仕事だったりすると、本業の休みの日にさらに消耗をすることになるため、リフレッシュすることができなくなってしまう。

 また、増える負担はこうした体力面・精神面だけではない。副業を行うことで税金の申告や、仕事の内容によっては必要な手続きが増えていく。そうした作業や注意が必要な事項が増えるだけでも、意外と負担になってしまう。

■自分にふりかかるトラブルを把握しよう

 また、副業をするうえで本業との兼ね合いは切っても切り離せないため、本業の就業規則を確認するのは必須だ。そして副業を始めるということは、自分の責任の範囲で事業を営むことになるため、起こりうるトラブルの事前対策が重要になる。

 自分でPRをしたり何か制作物を提供したりする場合は、著作権法・商標法などの権利関係のトラブルには気をつけないといけない。商品・サービスの提供をするときは、特定商取引法や景品表示法の実務的な理解はあったほうがいいだろう。

 このようにお金を実際に稼ぐためには、社会に存在するルールをしっかり理解したうえでそれに従った手段をとることこそが、トラブルを未然に防ぐ重要な行動となる。

 このようなリスクは非常に怖いものではあるが、これらの対策をしておくだけで自由に自分の裁量でお金を稼いだり、新たなチャレンジを行ったりすることができる。ぜひ事前のリスクヘッジを考えたうえで副業に取り組んでいただきたい。(記事:後藤遼太・記事一覧を見る

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