バナナを絶滅から救えるのは遺伝子編集技術だけか

2019年10月2日 20:15

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記事提供元:スラド

 taraiok曰く、

 バナナの木に感染し、立ち枯れを起こさせる「パナマ病」については以前から問題となっていたが、このたび世界で消費されるバナナのほとんどを生産している中南米コロンビアでこのパナマ病が確認された。これにより、コロンビア政府は2019年8月8日、非常事態宣言を出した。

 かつてはパナマ病による大規模な被害が発生したが、現在ではそれに耐性のあるキャベンディッシュという種が栽培されている。しかし、1990年ごろに「新パナマ病」などと呼ばれる「TR4」という変異体が登場、この新パナマ病に対する有効な対処法は現在でも見つかっていないという

 科学者はこの真菌に対応するための対策を研究している。オーストラリアのチームは、キャベンディッシュ種にTR4に体制のある野生のバナナの遺伝子を組みこむアプローチを取っている。また、別の研究者は遺伝子編集技術CRISPRを利用して、TR4に対するキャベンディッシュの抵抗力を高めることを模索しているという。

 一方で、従来の方法でキャベンディッシュ種にTR4耐性を与えることは不可能とも言われている。フロリダ大学の植物病理学者は、キャベンディッシュを救う唯一の方法は、その遺伝子を「微調整」することだけかもしれないとしている。

 TR4のような真菌は対策が難しい相手だ。殺菌剤で殺すことはできず、土壌中に最大30年間残ることもある。汚染された機器や乗り物などで移動することで、土壌に真菌がゆっくりと拡散しているものと見られている。今、対策を取らなければ、今後数十年でキャベンディッシュは、実質的な絶滅を迎える可能性があるとしている(naturenatureダイジェストSlashdot)。

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

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