iPhoneでサードパーティ製バッテリーに警告 今後は使えなくなるのか?

2019年10月1日 08:19

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 9月25日に配信が開始された「iOS 13.1」は、実は不具合の修正だけでなくひっそりと変更が加えられていた。iOS 13.1を搭載した一部の端末で、サードパーティ製のバッテリーを取り付けていると、警告通知が表示されるようになったのだ。対象となっているのは、「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」「iPhone 11」「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」の6機種。具体的にどのような通知が表示されるのだろうか。

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 純正バッテリー以外と認識されると、「このiPhoneで正規のApple製バッテリーが使用されていることを確認できません(以下、略)」と表示される。始めの4日間はロック画面、その後15日間は設定アプリを起動する度に通知が表示される。その後は表示されなくなるが、設定アプリの「バッテリーの状態」から通知内容を確認可能だ。

 通知が表示されても、ただちにサードパーティ製のバッテリーが利用できなくなるわけではないため安心していただきたい。通知を表示したくない場合は、Appleの純正バッテリーに交換することで対処できる。この通知は、今後サードパーティ製のバッテリーで下取りに出した場合の査定項目に含まれることが予想されている。

 iPhoneのバッテリー交換をApple Storeで行った場合、「Apple製品限定保証」または「AppleCare+」に加入していれば、交換費用が無料だ。対象外であれば、5,400円または7,400円の交換費用が発生する。保証対象外の場合は決して安くない金額な上、交換まで時間がかかることも少なくない。そのため、近年はより安く対応が早い非正規代理店を利用するユーザーが増加している。

 非正規代理店であっても純正バッテリーを扱う店もあるが、サードパーティ製のバッテリーを扱う店の方が多い。価格は大幅に安くなっても、Appleやキャリアの保証が今後効かなくなったり、バッテリーの状態表示ができなくなったりなど、デメリットも多い。バッテリー交換を行う場合は、時間や費用がかかっても、やはりApple Storeか正規代理店で行うことをおすすめする。(記事:森野沙織・記事一覧を見る

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