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タマネギとニンニクの摂取が乳がんリスクを減らす可能性 米バファロー大など

2019年9月25日 11:27

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 プエルトリコ人女性を対象とした研究から、タマネギとニンニクの習慣的な摂取が、乳がん発症リスクを大幅に減少させることが明らかになった。この研究は、アメリカのバファロー大学とプエルトリコのプエルトリコ大学の研究チームが行ったものである。

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 これまでに、タマネギとニンニクの摂取が、大腸がん、胃がん、肺がん、前立腺がんなどのリスク低減に寄与するとの報告が行われている。一方、タマネギとニンニクの摂取と乳がん発症の関係に関する大規模研究は、まだ行われていない。

 プエルトリコ人は、タマネギとニンニクを大量に消費する国民である。タマネギとニンニクは、ギソスという代表的なプエルトリコ料理の食材になっているほか、ソフリトとして日常的に消費されている。ソフリト(ソフリート、ソフリットとも呼ばれる)とは、タマネギとニンニクのほか、ニンジンやセロリなどの野菜とコショウをミキサーにかけた野菜ペーストで、スペイン料理やイタリア料理の隠し味として知られる。

 アメリカ本土の女性と比べてプエルトリコの女性には乳がんが少ない。このことと、タマネギとニンニクの大量摂取との間に関係があるのだろうか?それを調べるために、プエルトリコ人女性が研究対象として選ばれた。30歳から79歳の、原発性乳がんの患者314名と皮膚がん以外のがんの病歴がない346名の女性である。

 これらの研究対象者に対して、ソフリトを含むタマネギとニンニクの摂取量について、2008年から2014年の7年間に渡る食品接種頻度調査票(FFQ)を使用した調査が行われた。FFQとは、研究用の食事データを得るためのアンケート調査のことだ。

この基礎データをもとに、タマネギとニンニクの総摂取量と乳がん発症との関係についての統計分析が行われた。その結果、ソフリトを含むタマネギとニンニクを1日に1回以上摂取していた人では、摂取していなかった人に比べて、乳がん発症リスクが67%も減少したことが明らかになった。

 このような結果をもたらした原因物質は何なのだろうか?タマネギとニンニクには、多くの抗がん作用を持つ成分が含まれている。タマネギのアルキル(アルケニル)システインスルホキシド、ニンニクのS-アリルシステイン、ジアリルスルフィド、ジアリルジ(トリ)スルフィドなどの硫黄含有化合物や、フラボノイドである。これらの成分を習慣的に摂取した結果が、乳がん発症リスクの減少につながったと考えられた。

 この初めての大規模研究により、タマネギとニンニクの乳がん発症抑止の可能性が示されたことから、これらの植物性食品の摂取が、幅広い種類のがんの発症抑制につながることに期待がかかる。

 この研究結果は、英国の医学雑誌のJournal Nutrition and Cancer誌に掲載されている。(記事:仲村晶・記事一覧を見る

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