ウィルG、上期業績予測を上方修正 利益は57%増に 本業が好調

2019年9月20日 18:21

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■2Q累計は売上・利益ともに上方修正

 ウィルグループ(6089)は19日、2020年3月期第2四半期累計(4月~9月期)の業績予測を上方修正した。売上収益は従来予想の580億円から30億円増の610億円(前年同期比25.9%増)、営業利益は14億円から21億円(同64.2%増)、最終利益は6億5,000万円から11億円(同57.6%増)とした。

 売上高営業利益率は前年同期の2.6%から3.4%と改善している。前回予想と比べると、売上収益は5.2%増、営業利益は50%増、最終利益は69.2%増と予想を大きく上回る業績見通しとなった。

■全事業が好調に推移、中計は上振れる公算

 コールセンターやセールス等アウトソーシング事業を行うウィルグループ。人材難の中、企業側のアウトソーシングニーズが高まっており業容を拡大している。17年3月期に発表した中期経営計画「Will Vision 2020」の最終年である20年3月期の通期業績は、売上高1,000億円、営業利益40億円を目標としていた。現在、20年3月期の通期業績予想は売上収益が1,200億円、営業利益が40億円、最終利益が19億7,000万円としている。

 上方修正に至った理由は、主要3事業であるセールスアウトソーシング事業、コールセンターアウトソーシング事業、ファクトリーアウトソーシング事業、注力3事業である介護ビジネス支援事業、海外HR事業、スタートアップ人材支援事業が好調に推移したことが要因だ。また、各事業の利益率の改善やのれんの見直しを行った結果、利益面が当初の予想を上回る公算だ。

■ハイブリッド派遣で年々成長を遂げるウィルグループ

 08年のリーマンショックや、大手人材派遣会社の違法派遣問題を契機に一時落ち込んだ人材派遣業。10年以降は回復傾向にあるものの、ピーク時には届いていない状況だ。一方、ウィルグループは09年3月期の売上収益は130億円だったが、19年3月期で1,033億円まで押し上げており、業界内での立ち位置を確保している。

 業界に先駆けて、社員と派遣スタッフを一緒に派遣する「ハイブリッド派遣」に取り組んでいたが、質の高さから高評価を得て年々クライアントを増やしている。主要3事業を業界1位にすべく様々な施策を打っているが、従業員の質の高さと企業努力が上方修正につながったと言えるだろう。(記事:拓蔵・記事一覧を見る

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