日野自、ワークスHIのチャットボット採用 人事の問合せ対応を自動化

2019年9月20日 17:57

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「HR Chatbot」の画面イメージ。(画像: Works Human Intelligenceの発表資料より)

「HR Chatbot」の画面イメージ。(画像: Works Human Intelligenceの発表資料より)[写真拡大]

 Works Human Intelligence(ワークスHI)は19日、同社の社内チャットボットシステム「HR Chatbot」が、日野自動車に採用されたことを発表した。

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 「HR Chatbot」は、年末調整や勤怠など、人事領域に特化したSaaS型のチャットボットシステムだ。

 日野自動車は既に社内にチャットボットシステムを導入しているが、人事領域の問合せについては、十分な回答が出来ていなかったり、回答の整備に時間がかかるなど、活用が進んでいなかったという。また、質問が特定の担当者に集中するなど、問合せ対応時間の削減も課題となっていた。

 「HR Chatbot」は、勤怠や年末調整など、従業員から人事担当者に寄せられる膨大な問合せに対して、チャット形式で自動回答する。また、従業員の質問をNLP技術で解析した結果をAIが学習することで、回答精度を向上させる。

 汎用FAQを予め登録していることから、利用開始もすぐに可能だ。FAQは、ワークスHIの製品を利用している1,100の企業グループの業務ノウハウをもとに、どの会社でも質問が発生すると思われる500以上のFAQを登録。登録業務は、ワークスHIで15年以上にわたり年末調整に対応した専門の担当者が行っているため、精度の高い回答になっているという。

 回答は画像として表示することも可能。SasS型のシステムのため、法改正に伴う制度変更についても対応しており、導入企業がFAQを作成する負荷を削減する。

 また、従業員からの問い合わせや回答の内容、フィードバックなどをHR Chatbotの画面から出力することも可能だ。これにより、問い合わせの内容を可視化でき、業務の俗人化を防ぐことができる。

 日野自動車ではHR Chatbotの導入により、人事を担当するグローバル人財開発部の業務効率化と業務改革の実現を目指す。(記事:まなたけ・記事一覧を見る

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