ヤマハ発、ケニアで無人ヘリ使い実証実験 農薬散布や荷物運搬

2019年9月18日 13:52

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ケニアでの実証実験に使われる産業用無人ヘリコプター「フェーザーR 
G2」(画像:ヤマハ発動機の発表資料より)

ケニアでの実証実験に使われる産業用無人ヘリコプター「フェーザーR G2」(画像:ヤマハ発動機の発表資料より) [写真拡大]

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 ヤマハ発動機(静岡県磐田市)は17日、同社が開発した産業用ヘリコプターを使ったエアサービスの実証実験を、2019年12月からアフリカのケニアで開始すると発表した。ケニアの現地企業との共同実験で、ヤマハは2020年からのケニアでの事業開始とアフリカ諸国での事業展開を目指す。

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 2019年8月、横浜市で開催された第7回アフリカ開発会議において、ヤマハはケニアの「アストラル・エアリアル・ソリューションズ」と協力して無人航空機(ドローン)を使ったエアサービス事業を立ち上げることで合意。協定を結んだ。

 アストラル社は、ケニアの大手航空貨物会社「アストラル・アビエーション」のグループ会社で、2016年、ドローンによる農業や物流、空撮、監視などのサービス事業を立ち上げるために設立された。

 協定では、ドローンを使った水田や果樹園での農薬散布、災害時の被災地での情報収集、支援物資の運搬といった分野での事業計画の策定や、協業体制の検討などを行うとしている。

 今回の実証実験ではケニアの首都ナイロビ近郊で、ヤマハの産業用無人ヘリコプター「フェーザーR G2」を使い、模擬農薬散布や搭載カメラを用いた監視業務、30キログラム程度の荷物の空輸などを行い、実用性などを検証する。

 フェーザーR G2は、ヤマハが2016年に開発した自動航行型無人ヘリコプター。全長約3.7メートル、幅0.7メートル、高さ1.2メートルで、重さ81キロ。ガソリン12リットルで約100分間、距離約90キロの航行が可能で、高度2800メートルまで上昇できる。離着陸は、地上の操縦者が送信機を使って行い、離陸後は事前のプリグラムに沿って航行することもできる。

 同機は2017年からレンタルと業務受託での運用が行われており、国内では送電線の点検や計測業務、荷物の運搬などで活用されている。また、2800メートルの高度を保つことができるため、標高の高い火山の噴火口の観測も可能だという。

 ヤマハでは「無人ヘリコプターの活用によってアフリカでの事業を強化するとともに、アフリカの産業発展に貢献していきたい」としている。

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