経済 RSS

 

決済速度、現金28秒 キャッシュレス12秒 最速は非接触型の8秒

2019年9月17日 08:48

小

中

大

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

JCBが決済速度に関する実証実験を実施。決済速度の平均は、非接触型が8秒、クレジットカードが12秒、QRコードが17秒、現金28秒。キャッシュレスの平均は12秒で現金よりも16秒速い。

JCBが決済速度に関する実証実験を実施。決済速度の平均は、非接触型が8秒、クレジットカードが12秒、QRコードが17秒、現金28秒。キャッシュレスの平均は12秒で現金よりも16秒速い。[写真拡大]

写真の拡大

 政府は消費税率引き上げに伴う需要平準化対策としてキャッシュレス対応によるポイント還元事業の支援を行っている。これは増税前後の消費需要を平準化することで増税ショックを和らげることを目的としていると同時にキャッシュレス化の普及によって消費経済の生産性の向上、利便性の向上を狙ったものでもある。

 日本のキャッシュレス化の現状は、国民のキャッシュレスシステムへの信用度が未だ十分ではないなどの理由で諸外国と比べ普及率は低い状態を維持している。信用度の向上という課題を残しつつもキャッシュレス化が経済効率と利便性を向上させることは間違いなく、様々な角度からキャッシュレス化促進の努力を行うべきであることは論を俟たない。

 キャッシュレス化が実現した場合、どの程度の生産性向上があるのか、この観点からクレジット会社のJCBが現金、クレジットカード、非接触型、QRコードの4つの決済方法について決済速度に関する実証実験を行い、その結果を8月28日に発表している。

 実験では100名の被験者が25名ずつ4つの決済方法で組分けされ、それぞれについて商品購入にかかる決済処理時間が計測された。実験の結果、非接触型の処理時間は6~10秒で平均処理時間は8秒、クレジットカードでは9~19秒で平均処理時間は12秒、QRコードは12~32秒で平均時間は17秒、現金は15~40秒とバラツキが大きく、平均処理時間は28秒となった。

 キャッシュレス全体でみると処理時間は6~32秒で平均処理時間は12秒となる。単純に平均処理時間で比較するとキャッシュレスは現金よりも16秒処理時間が短く、非接触型に限れば20秒処理時間が短いと言うことになる。

 JCBの積算では現金決済を完全にキャッシュレスにすれば年間約3時間の自由時間が増加するとされる。また店舗側としては、1日のレジ業務において消費者の全てがキャッシュレス支払いをした場合、労働者1人あたりの労働時間は約4時間短縮されるとし、従業員の労働量削減や人員不足の解消にもつながるとしている。また、日本経済全体としてはキャッシュレス化で1日約22億円分、年間で約8000億円分の時間が短縮され、就業者1人当たり年間約1万2000円相当の価値が創出されるとしている。

 積算数値は平均値から導き出された概数であるというものの、キャッシュレス化がマクロに経済的な利益をもたらすことは間違いないであろう。(編集担当:久保田雄城)

■関連記事
多言語など商店、飲食店も訪日外国人に工夫必要
急速に進むキャッシュレス決済 店選びにも影響か
サイバー犯罪。3分の1が高対応コストのマルウェアと内部攻撃。アクセンチュアが調査
進んでいくキャッシュレス 日本人の決済手段とは
マルウエア進化。認証情報、金銭的窃取・身代金型マルウエアが急増

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

広告

写真で見るニュース

  • スウェーデンの首都ストックホルムにあるノーベル博物館の扉 (c) 123rf
  • 地上階の空間設計。(画像:大阪地下街発表資料より)
  • 新型「BMW X1」。(画像: ビー・エム・ダブリューの発表資料より)
  • エクステリア(写真:トヨタ自動車発表資料より)
  • 完成した住友不動産秋葉原駅前ビル(住友不動産発表資料より)
  • 登録証と記念盾。(画像:Meiji Seikaファルマ発表資料より)
  • 結び目状をした複数の星周円盤が連星系を囲む様子 (c) ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), Alves et al.
  • 車の鍵を失くした場合は、焦らず冷静に対応することが重要である。
  • 大型低温重力波望遠鏡KAGRA (c) 国立天文台
 

広告

ピックアップ 注目ニュース