本家Google「Pixel」に続け! Android 10リリース最速戦争に勝利したのは?

2019年9月6日 12:09

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Essentialの公式Twitterアカウント。Googleのアナウンスからわずか42分後にAndroid 10の正規版リリース開始をツイート。

Essentialの公式Twitterアカウント。Googleのアナウンスからわずか42分後にAndroid 10の正規版リリース開始をツイート。[写真拡大]

  • OnePlusの公式Twitterアカウント。Googleと同日アップデートが行われるとリークされていたが、今回はオープンベータ版リリースに留まった。

 9月3日(日本時間9月4日)にAndroidの最新OS「Android 10」がリリースされてから、早くも数日が経過した。今回の大型アップデートにあたり、スマホメーカー3社が、「Pixel」を提供するGoogle以外のメーカーの中で、最速リリースを目指すことが話題となっていた。

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 名乗りを上げたのは、米国のスマホメーカー「Essential Products」、中国のスマホメーカー「Xiaomi(シャオミ)」と「OnePlus(ワンプラス)」。今回軍配が上がったのはEssential ProductsとXiamiだった。

 Essential Productsは、GoogleのTwitter Android公式アカウントがAndroid 10リリースをアナウンスした42分後に、正規版のリリースを開始。アップデート対象となるのは「Essential Phone」。日本ではSIMフリー版に加え、楽天モバイルが販売している。オープンベータ版「Android Q Beta」適用の有無を問わずにアップデートできる。

 ただし、問題がないわけではない。アップデートを行うとau系のネットワークが利用できないという不具合も起きている。ドコモ系のSIMであれば問題ないが、au系のSIMを利用している人はしばらくアップデートを行うのは控えた方が良さそうだ。

 Xiamiも、9月3日にAndroid 10正規版リリースに成功。アップデート対象となったのは「Redmi K20 Pro」。ただし、中国とインドのみに限定されている。その他の国でも、近いうちにアップデートが配信されることはほぼ確実視されている。

 今回最も注目されていたメーカーが、とにかく「速さ」に重点を置いていることで知られるOnePlus。アップデート対象は「OnePlus 7」と「OnePlus 7 Pro」の2機種。Android 10リリース当日に正規版のリリースには至らなかったが、オープンベータ版リリースには成功している。正規版のリリースも、そう遠くないうちに行われることが予想される。

 これまでGoogle以外のメーカーは、「Pixel」でのリリース後、数週間ないし数カ月以内にリリースされるのが一般的だった。Androidの生みの親である開発者を抱えたEssential Productsは、あまり意外性がなかったかもしれないが、中国勢の躍進に驚かされるばかり。XiaomiもOnePlusも日本ではまだあまり馴染みがないが、今回の件で話題性は集まった。今後、Pixel以外の選択肢として購入候補に挙がる日もそう遠くないのかもしれない。(記事:森野沙織・記事一覧を見る

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