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日本で人気急上昇中のカワウソ、ワシントン条約で取引禁止へ
Anonymous Coward曰く、
日本ではカワウソがペットとして人気急上昇中だそうだが、8月28日に終了したワシントン条約第18回締約国会議では、コツメカワウソ並びにビロードカワウソの国際取引を禁止する提案が賛成多数で可決され、成立した(環境省、NHK、朝日新聞、日テレNEWS24)。
2種のカワウソは兼ねてより輸出国の許可が必要な附属書IIに分類されていたが、ペットブームの日本では1匹120万円で売れることもあり密輸が横行、野生個体数の急減が危惧されていた。取引禁止に対して日本は反対票を投じたが、コツメカワウソでは賛成98票、反対16票と大差で禁止が決定された。2種は今後、取引が禁止される附属書Iとなることから、既に国内に居るものやその子孫についても、売買や譲渡について、国への登録が必要となる。ペットとしての流通は不可能になる見通し。
また、会議ではアフリカゾウの象牙取引も課題として挙がっている。象牙の国際取引は既に原則禁止されているが、いまだに密猟や違法取引が相次いでおり、この温床になっているとして国内市場閉鎖を求める意見が相次いだ。しかし、象牙の一大市場を有する日本は「国内市場の閉鎖はワシントン条約の範囲外である」「日本市場は密輸や違法取引に関与していない」と反論。こちらは物別れに終わった(朝日新聞、ロイター通信)。
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