「あおり運転」に有効な解決策は? 今改めて考えてみる

2019年8月21日 17:57

小

中

大

印刷

 8月10日に茨城県の常磐自動車道で「あおり運転」をして車を停車させ、運転手を殴って負傷をさせ逃走していた宮崎文夫容疑者(43)が18日、逮捕された。全国のドライバーを震撼させる事件だったが、実際にはドライバーの約7割に上る人があおり運転の被害を受けた経験があるという調査結果もある。そこで、2018年1月に罰則が強化されているにも関わらず、被害が減らない理由を考えてみたい。

【こちらも】「あおり運転」の原因を作るマナー違反(1) 追い越し車線を走り続け、車線をふさぐ違反

 あおり運転とは、後ろについた車に嫌がらせをされることだが、そのやり方は、「パッシング」「急接近」「執拗にクラクションを鳴らす」「幅寄せ」「前方に割り込み急ブレーキ」など多岐にわたる嫌がらせが報告されている。

 これらの「あおり運転」は、普段安全運転を心がけている人も遭遇するため、いつ自分の身に降りかかってくるかわからない。しかし、「あおり運転」をする側の主張を聞くと、「自分の前にギリギリで車線変更をされた」、「追い越し車線を永遠と走り続けられた」、「道路の流れから逸脱する低速で走られた」といった意見が聞かれる。

 この中で、あおられる側にも問題があると考えられるのは、ギリギリでの車線変更と、追い越し車線をずっと走り続けることだろう。実際、このような行為を目の前でされて気分を害したことがある人は、かなりいるのではないだろうか。

 しかし大人の対応であれば、追い越し車線をずっと走り続けようが、急な割り込みをされても、その場は「危ないなあ」程度で済ませるのが普通である。だが世の中には、そういった大人の考えが持てない人が少なからずいるから「あおり運転」が起きる。

 これは、かつて飲酒運転による事故増加で罰則を強化していく過程にもよく似ていると考えられる。飲酒運転も、自分の身勝手さから多くの犠牲者を出す痛ましい事故が後を絶たず、罰則の強化が行われる。しかし、最初は罰則が強化されても飲酒運転が後を絶たず、社会問題となっていた。そこで取締を強化し、メディアでも大きくい取り上げることで、飲酒運転に対する社会悪が現在ではかなり認知されている。

 このように、飲酒運転もあおり運転も、運転手の自分本位によるわがままな運転が引き起こしていることには変わりはない。どちらも自分ではなく相手に対して大変危険な行為であるからだ。

 しかしあおり運転の場合、あおられる側の運転が原因となっている可能性も見逃せない。そこで、あおられない運転を心がけるには、むやみな車線変更や無理な追い越しをせず、さらに高速道路で追い越し車線を走り続けないようにすることだ。(高速道路の追い越し車線を走る続ける行為は「通行帯違反」、追い付かれた場合は「追い付かれた車両の義務違反」となる)

 自分がやられて不快と感じる行為は、相手にとっても不快に感じられることになり、結果「あおり運転」をされる原因にもなる。

 もちろん「あおり運転」行為は絶対やってはならない。しかし「あおられない」ための運転を心がけることも重要である。それは、交通ルールを守ることも重要だが、交通の流れにそった運転、いわゆる周りと同じ運転をしていれば、「あおり運転」の標的になる確率は大きく減ると考えられる。

 そしてもしあおり運転に遭遇したら、それ以上の危険な行為に合わないために、人が多いコンビニやSAなどで停車し、ドアを全てロックしてすぐに警察に通報し、警察の指示に従うようにすることが最善の方法だ。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る

広告

広告

写真で見るニュース

  • 国内では2019年秋に一般公開予定のBMW・8シリーズ グランクーペ(画像: BMWの発表資料より)
  • 実験実施時の様子。(画像:大阪大学発表資料より)
  • アウトバーストを起こす超大質量ブラックホール (c)  X-ray: NASA/CXO/CSIC-INTA/G.Miniutti et al.; Optical: DSS
  • (画像: ブルーパドルの発表資料より)
  • 東急プラザ渋谷のイメージ(東急不動産発表資料より)
  • MINIの生誕60周年記念特別仕様車「MINI 60 YEARS EDITION」。(画像: ビー・エム・ダブリューの発表資料より)
  • 惑星探査機カッシーニからみた土星 (c) NASA
 

広告

ピックアップ 注目ニュース