目標設定に活用する「2つの教科書」

2019年8月15日 17:40

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 「目標設定」は、ビジネスマンであれば誰しもが行うことです。しかし、目標の妥当性や腹落ち度などについてしっくりこない状態であるにも関わらず、焦ってそのまま進めてしまうことが多々あります。

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 目標設定の「種類」を認識し、そして目標設定「前準備」を行うことで目標の制度を飛躍的に高めることができます。

 今回は、目標設定の前に知っておくべき2つのポイント「目標の種類」、そして前準備作業である「価値観の可視化」について、2冊の教科書を元にご説明します。

■1)「設定型の目標」で先手を打つ

 教科書の1冊目は、日経ビジネスやYahoo!などでビジネスコラムを執筆されている、経営コンサルタント横山信弘氏の著書である「入社1年目からの『絶対達成』入門」です。

 目標には「発生型」と「設定型」の2種類があります。発生型とは、会社であれば上司から言われたことであり、起業家であればクライアントに言われたもの、つまり「他者より指定された目標」を指します。発生型の目標は、取り組むことがあたりまえなので、本来は意欲など関係ありません。

 一方、設定型の目標とは「自分自身で設定する目標」のこと。自分で能動的に設定するものであるため、難易度が高い目標であっても、「意欲的にワクワク」取り組むことができます。

 上司やクライアントから降りて来る発生型の目標に翻弄されて、プレッシャーに押しつぶされる前に、先手を打って、「自らが妥当と感じワクワクする目標」を設定できれば、目標に向かって能動的に、健全な気持ちでのぞむことができます。
 今持っている目標が、「発生型」か「設定型」か、まずはそれをチェックし、「発生型」であるなら、別に「設定型」のものを作るか、「設定型」のものに変えることで、取り組む意欲も推進力も増すことができます。


■2)最初に「自分の価値観を可視化する」

 2冊目は、「7つの習慣」「7つの習慣手帳・フランクリンプランナー」を出している「フランクリン・コヴィー・ジャパン 」の本「「人生は手帳で変わる 3週間実践ワークブック」です。

 「目標設定の仕方がわからない」「目標設定したけどなんだか、腹落ちしない」、そのようなことは日常のビジネスシーンで多々あります。そんな時、「とりあえず目標設定し、走りながら振り返りと修正しよう、走り出さなきゃわからない!」などと、自分に無理やり言い聞かせて走り出しても大抵失敗に終わります。そして「PDCAが不十分だったことが原因」と決めつけて、目標自体の精度を高めないままだと、同じことを延々と繰り返すことになってしまいます。
 
 目標設定で重要なことは、前準備として行う「自分の価値観の整理」および「可視化」です。

 目標の実行者である自分が目指すべきゴールは、「自分の価値観」に沿ったものでなければ、ドライブするスピードも質も高まりようがありません。まずは「価値観の洗い出し」を行い、次に「価値観の順位付け」を行って、それを「可視化」する必要があります。
 
 価値観が明確になったら、その価値観に沿って目標設定します。そして、設定した目標が価値観に沿っているかを再度チェックし、調整して行きます。そのような形で「価値観と目標」の間を行ったり来たりしながら目標の精度を高めて行き、ある程度の腹落ちしたら実行に移します。価値観の洗い出しがクリアであればあるほど、目標の設定速度も上がります。

 この本では、価値観設定の「必要性」を学ぶことができ、価値観設定に必要な「各種ワーク」が掲載されています。
 
 ワークの具体的な内容として、
・憧れの人を5名あげる。その人がどんな行動していて、どんな価値観を持っているかを列挙する
・余命1年なら何をするか?余命100年なら何をするか?
などがあります。
 
 私はこのワークを何人かの仲間と一緒に行いました。仲間へ伝える「アウトプット前提」で行うと精度が上がりますし、相手の価値観プレゼンを聞くと、気づきがもらえて、良いところを真似ることで価値観のブラッシュアップができます。

 以上、目標設定は「自ら、先んじて設定」をする。そして、設定前に、「自分の価値観の棚卸し」を行い、設定した目標が価値観に見合っているか、都度チェックとチューニングを行う。そうすれば、速度や馬力を上げて、目標へのアクションを実行できます。この2つのポイントを意識し試しながら、目標設定を行ってみていただけますと幸いです。 (記事:福島だいすけ・記事一覧を見る

著者プロフィール

福島 だいすけ

福島 だいすけ コミュニケーションデザイナー/半農ライター/古民家 宿 経営

埼玉県比企郡ときがわ町在住。吉本興業、名古屋テレビで、WEB・イベントを活用したファンマーケティング事業を担当。その後、東日本大震災を契機に医療業界へ転身し、病院や医療クライアントと患者を繋ぐメディアの立ち上げや編集に従事。

2016年独立。「表して、つなぐ」コミュニケーションデザイナーとして、自治体や地元企業の地域課題解決事業を、起業支援施設と連携して推進。2018年8月より古民家を改修してインバウンド向けの宿泊事業を開始。

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