京大防災研、京アニ放火火災の分析結果速報 出火から30秒程度で生死決まる

2019年8月6日 07:06

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記事提供元:スラド

 京都大学防災研究所が、京都アニメーション第1スタジオで発生した放火殺傷事件の分析結果速報を公開した

 現地の焼損状況から、火災性状の一端と、出火から30秒間の火災初期を推定したもの。事件現場の建物は内部に螺旋階段と内階段があることはすでに報じられているが、分析結果では放火現場は1階螺旋階段の西側と推定されている。

 建物の焼損状況からは、放火によって1階で発生した火炎が直接2階や3階に延焼したわけではなく、発生した高温の気体が2階や3階に流れ込み、それによって可燃物が温められ着火した可能性が高いという。

 また、出火から30秒後までのシミュレーションを行ったところ、出火から5秒後には1階部分に514.3℃の煙が広がり、15秒後時点で2階部分に89.9℃、3階部分には125.7℃の煙が広がる状況だったという。そして30秒後には3階および屋上出口部分がほぼ高温の煙に包まれる状態になっていたと推測されている。

 ここから、3階は出火から10数秒で極めて危険な状態となり、また内階段は比較的煙の温度が低かったものの、煙には有害成分が含まれていることからすぐに避難が難しい状況になったと推定されるそうだ。

 こうした背景から、出火から遅くとも30秒程度で生死がほぼ決まる状況だったとも記されている。

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

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