コクヨ、ダイナミックでグローバルな成長戦略で過去最高売上の更新目指す

2019年7月29日 07:51

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 コクヨは7月22日、シンプルな罫内容で使いやすい「キャンパスダイアリー」2020年版シリーズを8月中旬から順次発売すると発表した。

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 「キャンパスダイアリー」は2004年から発売を開始し、ビジネスマンから主婦、学生まで幅広い層に使われている。2020年版には顧客の要望に応じた機能が加えられており、サイズ、デザインなどヴァリエーションに富んだ計46品番の中から好みに合わせて選ぶことができる。

 別売のキャンパスソフトカバーと合わせて、年間販売目標として44億円を予定している。

 コクヨは黒田善太郎が、1905年に和式帳簿の表紙を製造する「黒田表紙店」を創業したのが始まりである。伝票、便せん、複写簿などを「国誉」という商標で販売し、1961年に社名を「コクヨ株式会社」へ変更した。事業分野をオフィス家具、事務機器、オフィス用品通販に広げて成長してきたが、売上高は2007年3月期の3,396億円がピークとなっている。

 2018年12月期は売上高3,151億円。重複・調整分を除いた構成比は、文房具、PC関連用品、オフィスの業務改善・防災などオフィスソリューション、知育玩具などを手がけるステーショナリー事業が28%、オフィス家具、公共施設・商業施設などの空間構築を行うファニチャー事業が38%、オフィス用品の通信販売「カウネット」とインテリアショップ「アクタス」を手がける通販・小売関連事業で34%を占めるコクヨの動きを見ていこう。

■前期(2018年12月期実績)と今期見通し

 前期売上高は3,151億円(前年比0%減)、営業利益は前年よりも7億円増の182億円(同4%増)であった。

 営業利益増加の主な要因としては、ステーショナリー、通販・小売の減益をファニチャーでカバーした国内で1億円、インド、中国でステーショナリー事業の収益改善が進んだ海外で6億円の増益によるものである。

 今期は売上高3,260億円(同3%増)、営業利益188億円(同3%増)を見込んでいる。

■中期経営計画(2019年12月期~2021年12月期)で過去最高売上更新

 2021年12月期売上高は15年ぶり過去最高更新となる3,460億円(対前期比10%増)、営業利益215億円(同18%増)への成長を目指して、事業本部の枠を超えたダイナミックでグローバルな推進策を事業ドメイン別に推進する(ドメイン売上の重複未調整)。

 1.空間価値ドメイン(国内ファニチャー、海外ファニチャー、アクタス)への積極的な経営資源投入により、更なる収益拡大: 2021年売上1,620億円、営業利益率11.7%
 ・働き方改革などによるワークスタイルの変化に対応し、単なる家具購入から投資としての空間構築をグローバル展開

 2.ビジネスサプライドメイン(カウネット、BtoBサプライ代理店販売)は、事業の持続性を向上させる構造改革と顧客基盤強化の推進: 2021年売上1,240億円、営業利益率2.9%
 ・購買行動の変化、商品ニーズの多様化、一方、物流費、人件費の高騰などに対応するため通販モデルと代理店販売モデルの社内機能統合による効率化推進。

 3.グローバルステーショナリードメイン(国内ステーショナリー、海外ステーショナリー)は、グローバル文具市場でのシェア拡大: 2021年売上940億円、営業利益率9.6%
 ・No.1シェアで高品質な国内事業の効率性向上と好調なインド、中国などで持続的成長維持。

 100円ショップの伸長など空間価値、ステーショナリー分野で消費者行動が大きく変化する中、成長路線へ舵を切ったコクヨの動きに注目したい。(記事:市浩只義・記事一覧を見る

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