ソフトバンク、スクエニHD、ニトリHDなど/本日の注目個別銘柄

2019年7月4日 16:16

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記事提供元:フィスコ


<9843> ニトリHD 14490 +550大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は304億円で前年同期比横ばいとなった。会社側ではほぼ計画線としているが、上半期計画は同5%減益であり、上振れ推移との見方が優勢になっている。販管費抑制が市場想定以上に進んでいる格好だ。また、今後の成長を担う海外展開において、中国での既存店増収率が10%増程度まで回復しているもようであることもポジティブに捉えられている。

<9274> 国際紙パルプ商事 313 +16大幅続伸。スキーム・オブ・アレンジメントにより豪Spicers社を完全子会社について、Spicersが本日、豪州裁判所で認可されたことを公表。Spicers社の完全子会社化は1月17日に発表済みだが、正式決定したことで、あらためて今後の業績拡大を期待する動きに。Spicersはニュージーランド市場において、紙・包装資材及び紙関連製品などの卸売を手掛けるリーディングカンパニーとして知られる。

<9434> ソフトバンク 1439.5 +6.5小幅続伸。クレディ・スイス証券では投資判断「ニュートラル」でカバレッジを開始、目標株価は1600円に設定。短期的な配当利回りは同業他社と比べ優位にあるが、総還元利回りの拡大は競合他社と比較すると劣後すると考えているようだ。コンシューマ事業は、規制や競争環境の厳格化で大きな成長は期待できないが、連結化するヤフーが当面は利益をけん引し、中長期的には5Gネットワーク整備による法人事業の拡大を期待と。

<6141> DMG森精機 1809 -14続落。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も1400円から2310円に引き上げた。第3四半期以降、主力地域である欧州で9月に大型の展示会が開催され、付加価値の高い機種の提案強化などにより、受注のマイナス幅改善のタイミングが他社比で相対的に早まるとみているもよう。ただ、足元で225新規採用期待から株価が上昇しており、利食い売りが優勢の展開になっている。

<3608> TSI HD 686 +16大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は19.1億円で前年同期比72.1%増益となった。会社側の上半期計画は6億円の赤字で、通期では34億円、前期比48.4%増の予想、通期計画に対する進捗率は56.3%となっており、上振れ期待が先行する状況とみられる。自社EC比率やオムニチャネル会員比率の伸長などによって、主力のアパレル関連事業の売上が順調に拡大した。

<9684> スクエニHD 3540 -10続落。野村證券では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に、目標株価も4500円から3700円に引き下げた。HDゲーム事業の下方修正により、20年3月期以降の営業利益予想を61-108億円下方修正しているもよう。シリーズのマンネリ化や「新鮮さ」の欠如、外注開発のクオリティコントロール力低下などから、19年3月期発売のタイトル群のリピート販売が弱含んでいることを下方修正の背景としている。

<6146> ディスコ 17840 -150続落。前日に第1四半期の個別売上高を発表している。検収基準で276.8億円となり、従来計画の293億円を下振れている。出荷基準では279.4億円で前年同期比19.2%減となっているもよう。半導体量産用途のブレードダイサなどが低調だったようだ。20年3月期売上高のコンセンサス予想は前期比3.9%減収であり、予想外に低調スタートとなった。コンセンサス予想の切り下がりも想定される形に。

<2678> アスクル 2499 +123大幅続伸。前日に19年5月期の決算を発表している。営業利益は45.2億円で前期比7.8%増益、6月末に下方修正した水準での着地となった。LOHACO基本配送料の見直しなどによって、3-5月期は前年同期比8倍と収益は足元で急回復となっている。20年5月期は88億円で前期比94.7%と大幅増益予想、市場予想の85億円程度も上回る水準となっており、ポジティブな反応が先行している。《US》

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