「JAXAベンチャー」天地人、衛星用いたデータ解析で土地の価値を最適化

2019年6月19日 21:23

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 「JAXAベンチャー」として認定され、JAXA職員らが設立した「株式会社天地人」(東京都港区)が、5月27日に始動した。昨年実施された宇宙ビジネスのアイディアコンテスト「S-Booster 2018」にて、審査委員特別賞、ANAホールディングス賞、JAL賞を受賞。これをきっかけに、JAXA職員も含めた多様な分野の専門家が集まり、設立に至った会社だ。

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 天地人は、陸や海の温度、雨や雪の強さ、風や潮の流れなど、人の目には見えない情報を衛星を使用して解析することで、誰も気づかなかったその土地の新しい価値を明らかにし、それを用いて土地評価コンサルティングなどを行う。

 例えば、農家で栽培している作物の土地が本当に最適かどうかを、気象情報と地形情報を複合的に分析して見極める。またその作物の生育に最適な土地の検索も、この独自開発の土地評価エンジンが可能にする。これが、S-Booster 2018で発表された「ポテンシャル名産地 発掘プロジェクト」だ。これにより、収益性を高めた営農戦略を可能にするという。

 この例は作物だが、天地人では、農業や漁業などの1次産業だけでは無く、今後は不動産、エネルギー、流通、旅行などの分野においても、課題に応じた土地評価マップを提案していくとしている。JAXAの得意分野である高精度・高分解能の地球観測衛星データを使い、土地の新たな価値を再発見することにより、あらゆる活動の最適化につなげていくという。

 設立メンバーは、新規事業開発、衛星画像解析ほか、ビッデーダ解析、機械学習、衛星ハードウェア開発等の多様な分野で、専門性と知見を有する5人で構成される。「JAXAベンチャー」としても認定されており、今後も「人類の文明活動を最適化する」ことを目標に活動を進めるという。

関連キーワード宇宙航空研究開発機構(JAXA)

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