注目銘柄ダイジェスト(前場):TATERU、ツルハHD、西松屋チェなど

2019年6月18日 12:27

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記事提供元:フィスコ


*12:27JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):TATERU、ツルハHD、西松屋チェなど

Nuts<7612>:139円(-6円)
大幅に続落。5月7日に開業した会員制医療施設について、5月末時点で入会に関わる売上高は1.38億円になったと発表している。今後も入会予定者に施設内覧の案内を進め、入会促進につなげるとともに新規の会員獲得に尽力するとしている。医療施設の売上高発表を受けて当面の取引材料が出尽くしたとの見方から、手じまい売りが出ている。株価が25日移動平均線を下回ったことも重しになっているようだ。


参天薬<4536>:1729円(+53円)
大幅続伸。クレディ・スイス証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も1950円から2100円に引き上げている。業績は堅調で、国内は今期から緑内障治療薬エイベリスと白内障向けの眼内レンズの収益貢献が期待でき、海外は引き続き中国の拡大が続くとみている。小幅ながらも業績予想の上方修正が可能であり、株価的には休養十分で出直りの機会到来と判断している。


オンキヨー<6628>:50円(+1円)
続伸。3月18日に発行した第5回新株予約権のうち、459万4800個(459万4800株相当)が行使されたと発表している。発行総数に対する割合は15.6%。未行使新株予約権数は10万個。大量行使で将来の株式価値の希薄化懸念が後退するとの見方から、先回り買いが入っている。前週末にホームAV事業の譲渡と今後の戦略をまとめた資料を発表したことも引き続き買い材料視されているようだ。


ツルハHD<3391>:9550円(+490円)
大幅続伸。前日に19年5月期の決算を発表、営業利益は418億円で前期比4.0%増益、会社計画線での着地となったが、市場予想はやや上振れる格好に。3-5月期は前年同期比14.4%増と急回復に転じている。20年5月期は437億円で同4.5%増益の見通し。市場予想はやや下回っているものの、増税後の売上鈍化見通しに関してやや保守的とも受け止められているようだ。


東海カーボ<5301>:1066円(-52円)
大幅続落。アルミ精錬用の部材を生産するドイツの炭素製品メーカー、コベックスを買収すると前日に発表している。自動車や航空機の軽量化に伴う採用の広がりで、アルミ精錬に使う部材の需要が伸びており、技術や販路を獲得することで、黒鉛電極に次ぐ事業の柱に育てる方針。取得総額は純有利子負債を含めて約1000億円となるもようで、資金負担への懸念が先行する展開になっている。会社側では、資金調達方法は手元資金や借入を想定。


西松屋チェ<7545>:830円(-47円)
大幅反落。前日に発表した第1四半期決算がネガティブ視されている。営業利益は25.2億円で前年同期比22.5%減益となった。通期では前期比74.0%増と大幅増益の計画となっており、予想外の低調スタートと受け止められている。夏物衣料の立ち上がりの遅れや値下げ販売の増加、地代家賃など販管費も増加した。5月に販売は回復しているが、3-4月の販売低迷が響いた形に。


GMO-FH<7177>:645円(+4円)
3日続伸。6月30日現在の株主を対象に株主優待を実施すると発表している。GMOクリック証券で対象期間中(10月1日-20年3月31日)に発生したGMOフィナンシャルホールディングス<7177>株の買付手数料について、1万円を上限にキャッシュバックする。また、GMOクリック証券や証券コネクト口座の取引を対象に、保有株式数に応じて最大1万5000円のキャッシュバックも実施する。


TATERU<1435>:193円(-38円)
急落。建設資金の借入希望者の預金データを改ざんしていた問題で、国土交通省が業務停止命令を出す方針を固めたと報じられている。会社ぐるみでの改ざんにより、不正が全国に広がっていることを問題視し、行政処分に踏み切るようだ。停止期間や業務の範囲などは今後詰めるもよう。業績の一段の悪化、業績悪化の長期化などにつながるとの見方が優勢になっている。


OTS<4564>:111円(+3円)
急騰。がん治療用ペプチドワクチンを利用して製造した再生T細胞をがん治療に用いることに関し、iPS細胞を用いた治療用再生T細胞の作製するサイアス(京都市)に独占的な開発・製造・販売権を供与する契約を締結したと発表している。オンコセラピー・サイエンス<4564>は契約一時金、マイルストーン及び上市後のロイヤルティーをサイアスから受け取る。20年3月期業績への影響については、判明次第知らせるとしている。《ST》

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