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日野自、大型観光バス「セレガ」改良 運転手の異常検知し自動停止
日野自動車は、大型観光バス「日野セレガ」を改良し、先進安全装備などを大幅に拡充、7月1日に発売すると発表した。
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セレガは1990年に登場した大型観光バス車両である。日野自動車がいすゞとバス関連の経営を統合した際、2005年に一度フルモデルチェンジが行われ、いすゞのガーラとほぼ同一のモデルとなった。
今回の改良の目玉は、商用車としては世界初であるという「ドライバー異常時対応システム(EDSS)」の搭載である。近年増加している、ドライバーの健康状態トラブルによる事故に対応するためのシステムだ。「ドライバーモニターII」が常時ドライバーの姿勢や顔、運転状態などをモニタリングし、また車線逸脱のセンサーとも連動して、異常がないかチェックする。
異常が検知された場合は自動的に制動を開始、速度を落として停止する。それとともに車内には非常ブザーが鳴り、赤色のフラッシュが点滅、乗客に緊急停止を伝える仕組みになっている。また外部に対しては、ホーンの鳴動、ストップランプ、ハザードランプの点滅によって異常を周知する。
またこのシステムが作動した際には、乗客向けのICTサービスである「HINO CONNECT」が自動的に乗客の登録したメールアドレスに宛てて状況を伝え、迅速な対応をサポートできるようになっている。
代表的なグレードとしては、スーパーハイデッカ(一般観光、11列)、ハイデッカ(一般観光、12列)、ハイデッカショート(2列サロン観光、7列)などがある。価格は消費税込、東京地区希望小売価格でスーパーハイデッカが4,953万4,200円、ハイデッカが4,291万8,120円、ハイデッカショートが3,511万6,200円。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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