ネットショップの支払いが「物々交換」で可能な「モノ払い」 バンクが開始

2019年6月12日 19:47

印刷

「モノ払い」の流れ。(画像: バンクの発表資料より)

「モノ払い」の流れ。(画像: バンクの発表資料より)[写真拡大]

 衣料品や小物などの即時買取アプリ「CASH」を運営するバンク(東京都渋谷区)は、現代版物々交換ともいえる新決済手段「モノ払い」を12日にリリースした。

【こちらも】LINEで友だち登録なしでも通知を送信 「AutoLine」に新機能 TimeTechnologies

 モノ払いは、オンラインストアに設置可能な新しいスタイルの決済手段。オンラインストアで商品を購入する際に、現金やカード払いでは無く、不要な持ち物で支払う仕組みだ。欲しい商品を見つけて購入したくても、お金が足りないなどのときに使える。オンラインストア側も、販売チャンスが増えることになる。

 利用方法は、オンラインストア上で、モノ払いの支払いを選択後、モノ払いに使う不用品のカテゴリやブランド、コンディションをそれぞれ選択する。その後不用品の写真を撮ると、すぐに査定が行われる。査定内容を確認し、納得したら「同意する」を選択。複数の査定も可能だ。すべての査定が終了したら、「モノ払いで支払う」を押して決済終了となる。

 仮に、モノ払いで不足した分は、クレジットカード等での決済となる。逆に、モノ払いの金額の方が購入金額より多い場合は、その差額は、バンクが運営するCASHアプリを通じて銀行振込で受け取ることになる。

 支払いに使用した不用品は宅配便で送ることになるが、査定終了後に、初回のみSMS利用で本人確認を行う。その後、氏名、住所などを入力し、集荷希望日を選択。ヤマト運輸の集荷が来たら荷物を渡して、モノ払いの完了となる。

 査定額が1万円以上になった場合は、運転免許証などの証明書を初回のみ提出しなければならない。

 今回のリリースにあたっては旅行予約サイト「エアトリ」を運営しているエボラブルアジアをリリースパートナーとして、エアトリでも同時にサービスを開始する。今後は、ナノユニバースのオンラインストアでも導入予定だ。

 バンクは、モノを「価値あるお金」としてとらえ、現代版の物々交換サービスを提供することで、より多くの人に購買機会を提供したいとしている。

関連記事