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野菜と果物の大量摂取は鬱病を予防する 英国の研究

2019年5月30日 11:31

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●野菜と果物の摂取量を増やすことによる効能

 野菜や果物を摂取することが健康に良いことは、すでに多くの医学者や研究によって明らかになってきた。科学誌『Social Science & Medicine』に掲載された、イギリスのウォーリック大学による最新の研究によると、毎日食べる野菜と果物の量を増やすと鬱病などの発症リスクが低下するという。

【こちらも】野菜と果物の生産量、全人類の健康を維持するには不足 カナダの研究

 研究チームはその理由として、野菜や果物に含まれるポリフェノールが脳の神経原性炎症を抑えるからではないかとしている。

●7千人以上のライフスタイルや食生活を分析

 研究チームが対象にしたのは7108人。いずれも、2001年から毎年実施されている『所得と労働に関するパネル調査(Household Income and Labour Dynamics)』に参加している人々である。

 2007年度のこの調査で、鬱病や不安障害と診断されたと回答した人々のライフスタイルや食生活に重点を置き、分析が行われた。そして、その後の彼らの食生活、症状がどう変化したのかが調査された。

●野菜や果物をたくさん食べた人は鬱病発症率が低下

 その結果、鬱病や不安障害と診断された人が野菜や果物をふんだんに食生活に取り込んだ場合には、その後の再発症率が低下することが明らかになった。その量は多ければ多いほど、発祥する確率は低くなる。

 研究では、野菜と果物の摂取がゼロであった人が、通常の摂取量のそれぞれ4倍を毎日食べ続けると、鬱病や不安障害で苦しむ可能性が3.2%減少するという。

●3.2%の低下率が示すもの

 3.2%という数字は、鬱病などで苦しむ人にとっては大きな数には見えないかもしれない。

 しかし研究者によれば、毎日通常の7~8倍の野菜と果物を摂取することによって受けるポジティブな刺激は、離婚や解雇によって受けるネガティブな刺激と同等の数字なのだという。離婚や解雇は、いかなる気丈な人でも精神的な打撃を受けることは避けられない。野菜や果物の摂取は、それと同等の肯定的なパワーを与えてくれるということになる。

●食生活と鬱病との関連性

 過去のいくつかの研究によりすでに、食生活と精神状態に深い関連性があることはもはや常識となっている

 もっとも最近の研究では、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのそれが記憶に新しい。糖分や飽和脂肪が多い食事と、野菜と果物が豊富な食事のデータを比較した研究である。研究チームは特に世界の41の食餌法を分析し、ユネスコの無形文化遺産にも認定された地中海式食餌法が、精神不安に良い影響を及ぼすと報告している。

 3万6千人以上を対象にしたこの研究では、地中海沿岸で地域に根づいた食餌法を遵守している人は、鬱病を発祥するリスクが33%低いことが明らかになっている。

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