人間はなぜ犬を愛するのか、遺伝学の分野から解析 スウェーデンの研究

2019年5月23日 18:56

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●愛犬家となるのは遺伝によるものか

 太古の昔から良好な関係を築いてきた人間と犬。犬を飼う人は、遺伝的にその要素を有しているのかという研究がスウェーデンとイギリスの科学者によって進められた。

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 犬を好む人は、幼少期から犬に囲まれて暮らしてきたためという説がこれまで有力であった。しかし新たな研究により、愛犬家となるのは、後天的なものと先天的な要素がある可能性が高くなった。

 この研究は、科学誌『サイエンティフィック・リポーツ』に掲載されている。

●3万5千組を超える双子を対象に行われた研究

 研究チームは、スウェーデンの3万5,035組の双子のデータを利用し、遺伝子構成を分析した。同じ遺伝子を持つ一卵性双生児と異なる遺伝子を持つ二卵性双生児のケースを比較し、犬を飼っている確率を分析したものである。結果、一卵性双生児の場合は、一方が犬を飼っている場合は兄弟も同様である確率が高くなることが判明した。

 遺伝的要因で愛犬家となる確率は、今回の研究によれば女性は57%、男性は51%となっている。

●どの遺伝子が愛犬家となる要素を有しているのかは不明

 ウプサラ大学とリバプール大学の研究チームは、犬と人間の関係に遺伝子が関連している可能性について、歴史的にも大きな発見としている。

 また今回の研究のリーダーで、カロリンスカ研究所のパトリック・マグヌソン教授は、本研究では遺伝子がいずれ犬を飼うことと関連があるのかはまだ特定できないとしている。とはいえ、愛犬家となるには環境的な要因だけではなく遺伝子的な要因も存在することは、ほぼ間違いないという。

●犬好きとアレルギーに関する遺伝子の関連は?

 マグヌソン教授は、研究の次のステップとして愛犬家となる遺伝子の特定や、アレルギーなどを引き起こす遺伝子との関連性をテーマにするとしている。

 2018年12月には、英国のエクセター大学が「犬は従来考えられているよりも賢いとはいえない」という研究を発表し、ソーシャル上で炎上したことも記憶に新しい。

 太古から続く人間と犬の関係について、今回の研究も大きな意味を持ちそうだ。

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