上越新幹線、最高速度を275km/hに引き上げへ 2022年目標に工事進める

2019年5月9日 12:04

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●最高速度275km/hへ

 JR東日本は8日、上越新幹線の大宮~新潟間において営業運転の最高速度を現行の240km/hから275km/hへ引き上げる予定であると発表した。引き上げは2022年を目標とし、それまでに最高速度向上に必要な工事などを実施する。2019年5月から工事に必要な測量を開始、その後4年程度で工事を完了させることを目標とする。

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●全列車E7へ統一と同時に

 今回の最高速度向上は、上越新幹線を走る全列車がE7系に統一されるのを機会に実施する。短縮時間は最大で7分程度を見込んでおり、同時に現在行われている上野~大宮間の工事によっても速度向上が行われ、こちらも1分程度短縮される。また同じ路線を、大宮~高崎間で走行している北陸新幹線についても、2分程度の短縮が見込まれている。

●課題となっている防音対策

 今回の速度向上にあたり、一番の障害になっているのが騒音である。上越新幹線は多くがトンネルのイメージがあるが、特に大宮から高崎の区間では住宅地の近くを通過する。そこで高速運転をするにあたり、問題になる騒音に関する対策を行う。

 具体的には、吸音板を新たに7kmにわたって設置し、防音壁のかさ上げ工事も12kmにわたって実施する。上越新幹線は、山岳地帯を抜けるため上りこう配が連続するが、これもE7系の性能により275km/hを出すことができる。

●かつては275km/h走行をしたことも

 上越新幹線の275km/hの走行は、今回が初めてではない。1990年から一部の下り「あさひ」において大清水トンネル(上毛高原~越後湯沢間)の下り勾配を利用して加速し、275km/h運転をしていた時期がある。このときは、「のぞみ」の最高速度が270km/hであったため、日本で一番速い新幹線といわれていた時期があった。

 しかしその後、全列車が最高速度240km/hに統一されている。2022年から最高速度が275km/hに引き上げられる予定であるが、中山トンネル内の急カーブ(最高速度160km/h)などがあり、最高速度で走行することができる区間は限られる。(記事:speedbird・記事一覧を見る

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