スタートバーン、オークションの美術品にブロックチェーン証明書を発行 国内初

2019年4月9日 20:21

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ブロックチェーンネットワーク上での証明書情報記録イメージ。(画像: スタートバーンの発表資料より)

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 ブロックチェーンを活用して新時代のアート流通・評価のインフラ構築を目指すスタートバーンは、SBIアートオークションとの提携によるオークションで、落札されたアート作品にブロックチェーンの証明書発行を4月から開始すると発表した。国内では初の試みとなる。

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 この共同プロジェクトは、スタートバーンが運営する、アート作品の登録・売買機能を持つブロックチェーン証明書提供サービス「Startbahn.org」内に、SBIアートオークション主催のセールである「Modern and Contemporary Art」と連動したコンテンツを展開。セールで出品される524点、総額4.5億円の作品の落札者のうち希望者に、ブロックチェーン技術を用いた「改ざんや紛失することなく、永遠に作品の価値が残る」作品証明書を発行する。

 そもそもブロックチェーンは、ビッドコインの取引にも採用される、安全にあらゆる記録保存を可能にするデジタル分散型台帳技術のこと。そのシステムの複雑さゆえに改ざんされる心配も無く、また、紙の資格証明書では不可能だった、偽造や改ざんを簡単・瞬時・低コストで検証できるのが最大のメリットだ。

 スタートバーンが提供するブロックチェーン証明書には、タイトル・サイズ・技法等の作品情報に加え、公開が許可されている所有履歴や修復履歴、展示履歴、オークション出品履歴などの情報が記録されている。偽造されにくい上に紙のように紛失することも少なく、半永久的に信憑度の高い証明書を受け継いでいくことができるという。

 コレクターにとっては、贋作購入のリスクが大幅に減り、仮に盗難に遭っても転売時に持ち主に相違があれば、ブロックチェーン上の記録によりすぐに発見できるようになる。さらにスタートバーンが発行する証明書は、国内外のブロックチェーンネットワークと互換性があるため、美術品に対する知見が無くとも美術品購入が可能となり、証明書が付いていること自体が作品の価値を高めることにもなりそうだ。

 SBIアートオークション主催の「Modern and Contemporary Art」は、代官山ヒルサイドフォーラムで、4月26、27日に開催される。両日でそれぞれ異なる作品が出品され、初日の26日には、スタートバーンの代表者による、ブロックチェーンの仕組みやコレクターのメリットなどを紹介するトークイベントも行われる。

 スタートバーンとSBIアートオークションの両者は、今後もこうした協業を積極的に行い、作品の紹介や管理を簡易にできるインフラ構築やアーティストに対する著作権権利金の還元を行うなど、アート業界の発展に寄与したいとしている。

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