VR、認知率は9割 5人に1人が体験 8割超が満足 マクロミル調査

2019年2月8日 17:08

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体験したVRコンテンツ 最多は動画視聴(画像:マクロミル発表資料より)

体験したVRコンテンツ 最多は動画視聴(画像:マクロミル発表資料より)[写真拡大]

 マクロミルが7日に発表した「VRに関する意識調査」の結果によると、VRという言葉の認知率は91%となり、5人に1人が既にVRを体験していることが分かった。体験コンテンツの上位は、動画視聴やゲーム、アトラクションとなっている。

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■言葉の認知度は91% 体験コンテンツ上位は動画視聴、ゲーム、アトラクション

 「VR(バーチャル・リアリティ)」という言葉の認知率は91%と、ほとんどの人が「VR」を知っていることが分かった。一方で、どの程度知っているかを見れば、「どういうものか知っていた」が53%に対し、「名前を見聞きした程度」が38%だった。

 実際に体験したことがあるかどうかでは、VRの体験率は21%。実に5人に1人がVRを体験しているという。体験内容の上位3位は、「VR動画試聴」44%、「パソコンやゲーム機、スマートフォンでのVRゲーム」38%、「アミューズメント施設のVRアトラクション」31%に。

■VR体験の満足度は85% 不満の声も

 VR体験の満足度については、「満足」もしくは「やや満足」が合わせて85%に。理由を見ると、「非現実にも関わらず立体感を持つため、現実のように感じる」「臨場感がリアル」といった意見が見られた。

 もちろん不満の声も存在する。特に多いのは「酔った」。それ以外には「首が疲れた」といった意見が見られた。身体的に合わない・疲労から不満と感じた人が存在している。

■ゴーグルやヘッドセットといった家庭用VR機器の所有率、予算

 現在、家庭用VR機器を所有するのは全体の3%。認知率や体験率と比較すると、「知っている、体験はしているが、自宅で楽しめる環境には整えていない」と分かる。しかし、家庭用VR機器を所有していない人のうち30%は「家庭用VR機器が欲しい」と答えている。

 「もし購入する場合、予算の最大額はいくらか」の問いに対しては最多が「1万円から5万円未満」41%。次いで37%が「5千円から1万円未満」と回答している。

■VR体験と購買意欲

 VRを利用して商品やサービス購入前に疑似体験が可能となる今、果たしてその体験は購買意欲に影響するのだろうか。

 「VR体験によって購買意欲が高まる」と回答したのは全体の17.5%。もう少し細かく見ると、VR体験者は32.0%、未体験者は13.7%と体験の有無で変化が生じていた。

■今後VRは浸透するか?

 「今後VRは浸透するか」の問いに対して、18%が「浸透すると思う」、43%が「どちらかといえば浸透すると思う」と回答。約6割が「今後VRは浸透するだろう」と考えている。

 今後、VR活用が進む分野について複数回答で尋ねると「ゲーム」62%、「アミューズメント施設」58%、「映画」54%と、すでにVRが活発化するエンターテインメント分野に対する回答が多く見られた。以降は、「旅行・観光」「研修」「自動車」「宇宙開発」「防災」と続く。

 今回の調査は、15~69歳までの男女1,000人を対象にインターネット上で行われた。(記事:楽趣みくす・記事一覧を見る

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