レストランデートマッチング「Dine」、飲食店への送客が半年で2.5万人超に

2019年2月7日 08:40

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「Dine」のイメージ。(画像: Mrk & Coの発表資料より)

「Dine」のイメージ。(画像: Mrk & Coの発表資料より)[写真拡大]

 日本では、2017年11月にリリースとなったデート直結型マッチングサービス「Dine」(ダイン)が、デートの自動予約サービスを開始した昨年7月から12月の半年間で、飲食店への送客が2万5,000名を超えたと、運営会社のMrk & Coが発表した。同社では、デート単価を平均の5,000円として計算した場合、1億2,500万円以上の経済効果があったと試算している。

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 Dineは、米国発のレストランデートマッチングアプリ。ほかのマッチングアプリが、会うまでに長い間メール等でのやり取りを繰り返すシステムが多いのに対し、Dineは「100回のメールよりも、1回のデートを。」をキャッチフレーズに、気に入った相手とまず最初に会って話をするための、ファーストデートの場を自動予約できるアプリ。「世界で1番ファーストデートの機会を提供するサービス」を目指すとしている。

 Dineに登録すると、毎日定刻に「 TODAY'S PICK」として、Dineが奨める相手とその人が行きたい店の紹介が届く。その中に気になる人がいれば、リクエストを送信。相手も了承すればそこでデートが成立。その店に行きたい日時を互いに調整して、実際に会うことになる。使い方はシンプルでわかりやすい。

 提携店には予約の取れない人気店も多い。また、昨年7月から開始した日本最大級のグルメコンシェルジュサービス「ペコッター」との連携で実現したレストラン自動予約サービスにより、マッチングからデートまでスムーズに進むのも人気の理由。

 この自動予約サービススタートから一気に利用者が増え、わずか半年間で2万5,000人超えの送客となった。中には1カ月にDine経由の予約が100件以上となる店舗もあり、提携飲食店にとっても大きなメリットとなる。送客が多い飲食店のジャンルは、1位が客単価6,000円/人の「焼き鳥」、2位が3,500円/人の「肉寿司」、3位「ステーキ」(6,000円/人)など、肉デートが人気。以下、「和食」(10,000円/人)、「ホテルカフェ」(5,000円/人)が続き、こうしたデータ分析や提携企業へのフィードバックなどのマーケティング活用も、今後は可能になりそうだ。

 飲食店に対する保護も手厚く、飲食店側が「Dineプロテクト」を導入すると、ドタキャンがあった場合もボタンひとつでユーザーに請求できるシステムも昨年12月から提供している。

 Mrk & Coの上條 景介CEOは、「がんばれ、生協の白石さん!」を大学在学中に開設した人物だ。その後DeNAに入社し、数々の新規事業立ち上げに関わり、退社後、「怪盗ロワイヤル」開発者の森岡崇氏とMrk & Coを2015年に創業。この両頭脳が手がける、Dineを活かした今後の事業展開に注目したい。

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