オリィ研究所、外出困難者支援の分身ロボットで働くテスト協力者を募集

2019年2月2日 21:35

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「OriHime-D」による接客の様子。(画像: オリィ研究所の発表資料より)

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 遠隔操作型ロボット「OriHime」や「OriHime-D」を開発し、外出困難者が外で働く支援を行うオリィ研究所は、分身ロボットカフェなどで「OriHime」と「OriHime-D」を活用した社会参加にチャレンジするテストパイロットやパートナー企業を新たに募集すると発表した。

 オリィ研究所は、ICTの活用により時間や場所にとらわれない柔軟な働き方ができるテレワークや、遠隔教育などに利用される遠隔操作型ロボットを開発・提供している。肢体不自由患者やその他の身体障害者、育児や介護に追われ外で働きたくても働けない女性などが、分身となるロボットに意志を伝達。そのロボットを通じて外で働いたり普通に社会生活を送る夢を叶えるため、その可能性を研究するプロジェクト「働くTECH LAB」に、一般社団法人WITH ALSと共に取り組んでいる。

 初期モデルのテレワーク分身ロボット「OriHime」は、20cmの小柄ながら、すでに全国の学校や企業約70社で採用されており、その「働きぶり」を発揮している。実際に同社には、育児・重度障害で一度も出社できないながらテレワークを行っている社員が3名在籍する。特に女性には嬉しい、在宅時の素顔や部屋を見られること無く、出社しているように働くことができる便利ツールでもあり、複数の企業が採用を試みている。

 小柄ゆえに、簡単なジェスチャーで操作ができ、実在するのと遜色無くオフィスの仲間とコミュニケーションできるのが特徴だが、小柄ゆえに、例えば接客や受付などの仕事は制限されていた。そこで、昨年の7月に発表となったのが、120cmの「OriHime-D」だ。この「OriHime-D」を使うと、例えば肉体労働や接客業の仕事も可能になる。

 昨年11~12月に「分身ロボットカフェ”DAWN ver.β”」プロジェクトとして、10日間で778名の接客を行い、709名分のアンケートを回収。その結果を反映させ、機能を拡張するなどの試行錯誤を繰り返し、今後の可能性の手応えを感じたという。

 この時の実験では、眼しか動かせず話す事もできないALSの患者が、オリィ研究所が開発した視線入力PC「OriHime-eye」を使って「OriHime-D」を操作し、カフェ接客に成功している。

 これらのデータや蓄積した知見を活かして、2020年には外出困難者が「OriHime」を使用して働く常設カフェを作る事を目指している。ほかにも、接客や受付、通訳や遠隔アシスタントなどあらゆる職種の実験を行い、身体障害者や働きたくても働けない人の夢を叶えるプロジェクトを拡大する予定だ。

 今回募集するテストパイロットは、身体障害や、育児・介護など様々な理由で「働く意志があるが外出が困難」な10名前後とし、期間は4月~来年3月までの1年間。実際のフィールド実験に参加すると謝金も払われる。

 実験内容としては、在宅するテストパイロットがチームとして、共に店頭販売や商品説明の接客を行ったり、演劇などを行うなどとしており、これらのアイディアも同時に募集する。

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