複数のQR決済を一括管理「TakeMe Pay」 一つのQR・端末で全て決済可能に

2019年1月27日 21:16

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利用のイメージ。(画像: 日本美食の発表資料より)

利用のイメージ。(画像: 日本美食の発表資料より)[写真拡大]

 日本美食(東京都千代田区)は、世界各国で提供されている複数の決済サービスを一括で導入できる、スマホマルチ決済ゲートウェイ「TakeMe Pay」を2019年3月5日にローンチすると発表した。TakeMe Payは、近年乱立するQRコードを利用したスマホ決済サービスをシンプルにし、導入した店舗とユーザーの両者にストレスのない多彩なスマホ決済サービスを提供するサービス。日本美食は、同プラットフォームの普及による「スマホ決済の自由化」を実現する構えだ。

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 派手な還元キャンペーンで話題になったPayPayやLine Pay、中国で大きなシェア持つAlipayやWeChat Payといったスマホ決済サービスは、支払いという行為をスマート化し、店舗とユーザー双方に利便性をもたらした。しかし同時に、複数の新たな問題が生み出すことにも繋がったと言える。

 店舗は乱立するスマホ決済サービスごとに契約する必要があり、専用端末の導入や業務フローの策定・研修、サービスごとに違う管理ツールを利用して集計をする必要に迫られるようになったのだ。またユーザー側にも、自分が利用しているスマホ決済サービスに店舗が対応していなかった場合、結局現金で支払わなければならないため、複数のサービスを別々に使い分ける必要がある。しかしTakeMe Payを導入することで、これらの問題を全て解消することが可能という

 TakeMe Payは、Visa、Master、JCB、American Express、Apple Payをはじめとする国際系決済、Alipay、Wechat Pay、銀聯などの中国系決済、LINE Payなどの国内系決済を、ワンストップで提供するサービス。店頭にQRコードを設置するだけで、全ての決済ブランドに対応可能だ。ユーザーはスマホに内蔵されているQRコードリーダーで決済を行うことができるため、スマホ決済アプリの縛りから解放される。

 今後も決済可能なサービスは順次増加する予定で、ロードマップに関しても発表されている。また店頭向けサービスである「TakeMe Pay」だけでなく、企業向けSDKとして「TakeMe Pay SDK」も3月中に公開する予定だ。POS機やウェブサイト、スマホアプリに対し、「TakeMe Pay SDK」を導入することで、簡便にマルチ決済の導入を完了することが可能となる。

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