引っ越し難民の危機再び? 2018年よりもさらに供給能力は逼迫へ

2019年1月18日 17:50

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 都内を中心に引っ越しサービスを展開するアップル(本社・東京都中央区)が16日、2019年の引っ越し状況の予想を発表した。引っ越しの需要は変わらないが、供給が追い付かない状況が続いており、希望の時期に引っ越しができない「引っ越し難民」が現れることもあると予想している。

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 供給が追い付かない最大の理由は人手不足だ。ネット通販の隆盛が原因となり物流全体が大きく増加しているため、ドライバーの確保が難しくなっている。2020年の東京オリンピック・パラリンピックによる建築資材物流の需要増加により、さらにドライバーの供給状況は差し迫ったものとなることが考えられる。

 また引っ越しのドライバーと比べると物流のドライバーは待遇が良いと考えられており、引っ越し業界から物流業界への転職の流れがある。引っ越しと物流を兼業するドライバーや業者もいるが、引っ越しの作業量が多くなれば物流専業へとシフトしてしまうとも考えられる。

 加えて、業界大手の一つであるヤマトホームコンビニエンスが引っ越しの受注を停止していることも問題だ。昨年発覚した法人顧客への過大請求をもとに、8月以降法人と個人両方の引っ越しの受注を取りやめている。同社が受注するはずだった潜在的な顧客が他社に大量に流れることで、人材の供給不足に拍車をかける格好になってしまっている。

 今後も人手の供給が困難となると、引っ越しそのものができない恐れもある。引っ越しは他の物流と違い3月に需要が集中する傾向にあり、対応できる会社が限られてしまう場合もある。特に遠距離の個人の引っ越しは会社としてもメリットが薄くなってしまい、断られることもありうる。依頼はできたとしても、3月の土日では料金がこれまで以上に高騰したり、人手不足によりサービスの質が低下することも心配されている。

 引っ越しをしたくてもできない、あるいは高いお金を払わないと引っ越しができない。こうした状況を避けるには、繁忙期をずらして引っ越しすることが有効だとアップルは話す。たとえば大学入学のための引っ越しであれば、合格発表を待たずに入試直後から物件探しと引っ越し業者の選定を行うことを推奨している。また家族での引っ越しで遠距離でない場合は、4月の平日に引っ越しをするのも手だ。それまでは現住所から学校や職場に通い、繁忙期を避けて引っ越し業者を利用すれば、影響を抑えることができる。

 3月の繁忙期に入ってから引っ越しを考えるのでは厳しい利用状況が予想される。この春に引っ越しを考えている場合は、今のうちから動き出すのがよさそうだ。(記事:藤原大佑 ・記事一覧を見る

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