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独ミュンヘンの上級裁判所、Amazon Dash Buttonが消費者保護法違反と判断
ドイツ・ミュンヘンの上級裁判所は10日、Amazon Dash Buttonがドイツの消費者保護法に違反するというミュンヘン地方裁判所の判決を支持する判断を示したそうだ(NRW消費者センターのプレスリリース、ZEIT ONLINEの記事、The Registerの記事、The Vergeの記事)。
この裁判はノルトライン-ウェストファーレン(NRW)消費者センターがAmazon EUを訴えたもの。Dash Buttonはボタンを押すだけで事前に設定した商品を注文できるというものだが、利用規約には価格の変更や代替品を発送する可能性があることが記載されているという。
そのため、注文確定前に製品の情報や価格を知らせないのは消費者保護法に違反すると消費者センターは主張する。また、電子商取引契約ではボタンを押した時点で支払いが発生することをボタンに明記することが必須だとも主張している。2018年3月には地方裁判所が消費者センターの主張を認める判決を下したため、Amazon側が控訴していた。
Amazon側は控訴が棄却されたことについて、イノベーションを阻害するだけでなく、消費者が便利なショッピングの手段を選択する機会を奪うものだなどとして、連邦最高裁に上告する意思を示しているとのこと。なお、現在のところAmazon.deのDash Button販売は継続されている。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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