AI通訳機「ポケトーク」、神田明神で採用 訪日外国人増加で会話ツールに

2018年12月29日 16:44

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「POCKETALK(ポケトーク)W」(画像: ソースネクスト社発表資料より)

「POCKETALK(ポケトーク)W」(画像: ソースネクスト社発表資料より)[写真拡大]

 ソースネクストが提供するAI通訳機「POCKETALK(ポケトーク)W」(以下、「ポケトーク」)が、27日より神田明神で訪日外国人向けのコミュニケーションツールとして利用開始された。東京・秋葉原にほど近いところにある神田明神には、多くの外国人客が訪れている。ポケトークは世界74言語に対応しており、ボタンを押しながら話しかけるだけで対話ができるため、神社内での訪日外国人とのスムーズなコミュニケーションが期待される。

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 ポケトークは手のひらサイズのAI通訳機だ。2017年10月に初代モデルが発表されて以降、個人はもちろん、法人も含めて多くの場所で利用されている。現在のモデルは2.4インチのタッチパネル画面が採用されている。世界74カ国の言語に対応し、ボタンを押しながら話しかけるだけで翻訳された音声が流れるため、通訳がいるかのように対話ができる。話しかけた音声とその翻訳結果は、リアルタイムでディスプレイに表示される。ニュースのような長文も翻訳でき、インド英語やオーストラリア英語などのアクセントにも対応しているのが特徴だ。また、面倒な設定なしで通信に接続できるため、すぐに使うことができる。

 神田明神は1300年近くの歴史を持つ神社だ。730年に現在の皇居大手門脇将門塚周辺に、出雲系氏族の真神田臣が祖神大己貴命(だいこく様)を奉祀したことで創建された。現在は、青果市場(旧神田市場)・魚河岸会(魚市場)の守護神が境内に祀られ、商売繁盛にご利益があるといわれる神社として知られている。東京・秋葉原に近いところに位置するため、近年の訪日外国人の増加とともに、多くの外国人が訪れるようになった。神社を訪れる外国人とのスムーズなコミュニケーションを図るため、ポケトークを採用。まずは同神社内の文化交流館の中にある神札授与所で、お守りなどの案内にポケトークの利用を開始する。(記事:まなたけ・記事一覧を見る

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