NY株式:NYダウは351ドル安、利上げを嫌気

2018年12月20日 07:00

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記事提供元:フィスコ


*07:00JST NY株式:NYダウは351ドル安、利上げを嫌気
米国株式相場は下落。ダウ平均は351.98ドル安の23323.66、ナスダックは147.08ポイント安の6636.83で取引を終了した。前日の流れを受けて買いが先行したものの、FOMC(連邦公開市場委員会)の結果を見極めたいとの思惑から上値も限られた。FOMCでは大方の予想通り利上げを実施し、発表後に相場は下落に転じた。2019年の利上げ予想回数を2回へ引き下げ、パウエルFRB議長も将来のデータ次第で金融政策変更の可能性にも言及したが支援材料とはならず、引けにかけて下げ幅を拡大する展開となった。セクター別では、半導体・同製造装置や運輸を中心に全面安となった。

SNSのフェイスブック(FB)はNYタイムズ紙が新たなプライバシー問題の疑惑を報じたほか、ワシントンDC司法長官が提訴したことから下落。運輸・宅配便のフェデックス(FDX)は、2019年の業績見通しを引き下げ大幅下落となった。半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)も業績下方修正を発表して売られた。一方で製薬のイーライ・リリー(LLY)は、強気の業績見通しと増配を発表して堅調推移。

本日のFOMCでは量的緩和によって膨らんだ連銀のバランスシートを縮小する金融政策(量的引締め)を見直す考えが示されなかったことが問題との指摘がある。

Horiko Capital Management LLC《FA》

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