LINEが「ビーコン調査」提供開始 位置連動型のリアルタイム調査が可能に

2018年11月24日 20:25

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「ビーコン調査」の実施イメージ。(画像: LINEの発表資料より)

「ビーコン調査」の実施イメージ。(画像: LINEの発表資料より)[写真拡大]

 LINE(東京都新宿区)は、同社が提供するリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」の新サービス、「ビーコン調査」の提供を開始した。ビーコン調査とは、その場にいるメッセージングサービス「LINE」を利用しているユーザーに対し、リアルタイムでアンケートを配信・実施することができるサービスだ。このサービスを利用する最大のメリットは、「LINEリサーチ」が保有する、国内445万人のアクティブな調査パネル基盤を活用できる点にある。

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 これまでイベントやキャンペーンの一環としてアンケートを実施する場合、アンケート専用アプリやQRコードの準備・配布といったコストが必要だった。しかし「ビーコン調査」を利用した場合、アンケート調査を行いたい位置に設置した「LINE Beacon」経由で、「LINE」アプリにアンケート内容をプッシュ配信することが可能。これにより、アンケート実施に関連するコストを大幅に削減することが可能だ。

 さらに特筆すべきメリットである、リアルタイム性と鮮度の高いアンケート結果を得ることができる点も見逃せない。従来型のアンケートに関するソリューションでは、リアルタイム性が高い情報を収集することは困難だった。なぜならユーザーがアンケートに回答するタイミングが、イベント終了後になってしまうためだ。

 その点、「ビーコン調査」では、「LINEリサーチ」のモニターだけでなく、全国で7,600万人にも上る「LINE」ユーザーに対し、リアルタイムでアンケートを送信することが可能。その結果、普段はアンケートに回答しない層のユーザーからも回答を見込めるようになる。また位置連動型のサービスであるため、アンケート回答者が実際にその場にいることを前提とした項目の設置が可能になるため、イベントやプロモーションを体験中の鮮度の高い回答を容易に収集可能な点に優位性があるとしている。

 同社は、国内最大のコミュニケーションインフラとなった「LINE」を活用し、今後も企業とユーザーにとって価値の高い情報接点を提供し続ける構えだ。

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