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OKI、東京国立博物館で画像センシングによる自動来場者管理を実証実験
実証実験のシステム構成概要(画像: OKI発表資料より)[写真拡大]
沖電気工業(OKI)は、東京国立博物館で画像センシング技術を用いて来場者数、来場者性別・年齢分布をリアルタイムに把握する来場者管理の実証実験を開始した。来場者管理データは、混雑緩和や販促活動へ役立てることを想定している。実験は、10月2日から12月9日まで開催される特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」(平成館特別展示室、第1室・第2室)と、特別展「京都大報恩寺快慶・定慶のみほとけ」(平成館特別展示室、第3室・第4室)で行われる。
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東京国立博物館では、これまで来場者数は、チケット半券の回収数により把握していた。災害発生時の緊急避難、誘導では、施設各所の滞在者等をリアルタイムに把握して、的確に誘導する必要があるが、現状の来場者管理では、対応できていなかった。また、展覧会・イベント企画に使える、開催済み展覧会等への来場者の傾向分析データも、現状の来場者管理では、データが十分に取れていなかった。
そこで、東京国立博物館では各展覧会会場に画像カメラを取り付けて来場者を撮影し、顔検出を行なった上でリアルタイムに年齢・性別の判定を行うことで、精度の高い来場者管理データが収集できるか検証を開始した。画像センシングには、OKIの映像IoTシステム「AISION」を用いた。AISINの画像センシングでは、カメラ映像から取得した顔情報をリアルタイムで映像解析して数値データに変換し、即座に分析処理するため、撮影した映像の録画記録は残らず、来場者のプライバシー侵害等は生じない。また、AISIONは、小型システムであるため展覧会会場にも設置でき、会場の照度などにも対応したチューニングが可能でもあることから、今回の実証実験に至った。
OKIでは、今後種々のミュージアム施設や商用施設の来場者リアルタイム管理ソリューションとして映像IoTシステム「AISION」を提案していくという。
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