NY株式:NYダウは608ドル安、投資家のリスク回避姿勢強まる

2018年10月25日 07:00

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記事提供元:フィスコ


*07:00JST NY株式:NYダウは608ドル安、投資家のリスク回避姿勢強まる
米国株式相場は大幅下落。ダウ平均は608.01ドル安の24583.42、ナスダックは329.14ポイント安の7108.40で取引を終了した。米長期金利上昇による影響や世界経済減速への懸念が根強く、大幅下落となった。地区連銀経済報告(ベージュブック)では、多くの地域で緩やかな景気拡大が確認されたものの、関税によるコスト上昇への懸念が示され、引けにかけて下げ幅を拡大した。イタリア予算案や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る対立も投資家心理を悪化させた。本日の下落で、S&P500とダウは年初来で下落に転じた。セクター別では、公益事業や家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で半導体・半導体製造装置やメディアが下落した。

通信大手のAT&T(T)や運輸・宅配のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は、決算内容が予想を下振れ下落。半導体のテキサス・インスツルメンツ(TXN)は、低調な業績見通しが嫌気され軟調推移。ホテル運営のヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス(HLT)も、決算内容が嫌気され売られた。航空機メーカーのボーイング(BA)は、キャッシュフローの急増や通期見通しの上方修正が好感され上昇した。

マーケット終了後にソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)が発表した決算では、売上高、一株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で株価は上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC《FA》

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