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今日の為替市場ポイント:主要国の株安一服でドルは下げ渋る可能性
記事提供元:フィスコ
*08:45JST 今日の為替市場ポイント:主要国の株安一服でドルは下げ渋る可能性
23日のドル・円相場は、東京市場では112円84銭から112円31銭まで下落。欧米市場でドルは一時111円96銭まで続落したが、112円48銭まで戻しており、112円43銭で取引を終えた。
本日24日のドル・円は、112円台で推移か。主要国の株安は一服しつつあることから、新たなドル売り材料が提供されない場合、ドル・円は112円台を堅持する可能性がある。
23日の欧米市場では株安を嫌気したリスク回避の円買いが一時活発となった。ただ、クドロー米NEC委員長が「新たな減税案について、中間選挙後に取り組む」と伝えたことや、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「利上げ軌道を停止する理由は少ない」、「リスクは上方、2018年、2019年のGDP成長見通しを引き上げ」などの見方を示しており、株安でも金利先高観は特に後退しなかったことから、リスク回避的な円買いは縮小した。
市場関係者の間からは、「米中間選挙が行われる11月6日までは、米株式市場は不安定な状態が続く可能性がある」との声が聞かれている。今回の中間選挙では民主党による下院支配の可能性が高いとみられており、その場合は法案可決数の減少、立法活動の減速懸念などで株高は一服し、米国金利の先高観はやや後退するとの見方が出ている。金利先高観の後退はドル安の要因となるが、共和党による両院支配の可能性も残されており、米中間選挙の結果が市場に与える影響については予断を持つことは難しくなりそうだ。《CS》
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