レオナルド・ダ・ヴィンチ、「モナリザ」同様に斜視だった可能性 英大学の研究

2018年10月21日 18:37

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レオナルド・ダ・ヴィンチ (c) 123rf

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●作品に立体感を与えた可能性がある外斜視

 ロンドン大学シティー校の視覚神経学者クリストファー・W・タイラー氏は、雑誌『Jama Ophthalmology 』に、レオナルド・ダ・ヴィンチが視覚的欠陥を患っていた可能性があると発表した。

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 タイラー氏によると、レオナルドの視覚疾患は正確には「間欠性外斜視」という斜視の一種であったという。これは、片眼あるいは両眼がわずかに外を向く症状であり、目の焦点が合わなくなるといわれている。また、タイラー教授は、レオナルドの外斜視は断続的に表れる症状であったと推測している。この症状により、レオナルドは現実の3次元の世界を2次元の絵画の世界に投影できたというのが、タイラー教授の主張である。

●レオナルドの自画像と彼がモデルとなった彫刻を比較

 研究では、若き日のレオナルドが自画像として描いたといわれる彼の作品と、レオナルドの師であったアンドレア・デル・ヴェロッキオの作品『ダヴィデ』がまず分析の対象となった。ヴェロッキオは、画家であり彫刻家であり彫金師でもあった。『ダヴィデ』は、彼の弟子であった若きレオナルド・ダ・ヴィンチがモデルになっているといわれている。

 その後、近年レオナルドの作品として著名になった『サルバトール・ムンディ』や有名な『ウィトルウィウス的人体図』をはじめとするレオナルドの6作品が分析の対象となった。いずれも、レオナルドがなんらかのかたちで自分自身の姿を映したのではといわれている作品である。この作品にははっきりと、外斜視の目の特徴が描かれていることが分析で明らかになった。

●過去の研究で明らかになった『モナリザ』の斜視

 過去のいくつかの研究では、レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作『モナリザ』の斜視の可能性が指摘されてきた。つまり、タイラー教授の今回の研究結果を加えると、レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作の多くに、『斜視』が描かれていることになる。

タイラー教授は、2次元と3次元の視覚が交互に断続的な症状として現れていたとすれば、その症状がレオナルドの作品に立体感を与えていた可能性が高いと語る。

●レオナルド以外にも存在する「斜視」の芸術家たち

 また、タイラー教授によれば、この視覚的欠陥によって傑作を残したのはレオナルド・ダ・ヴィンチだけではないという。レンブラント、デューラー、グエルチーノ、ドガ、ピカソの自画像にも、斜視の特徴があるのだという。

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