吉林省、豊漁を偽装 習近平氏も騙された?

2018年10月1日 18:57

印刷

記事提供元:フィスコ


*18:57JST 吉林省、豊漁を偽装 習近平氏も騙された?

25日から28日まで東北三省(黒竜江、吉林、遼寧)に訪れた中国国家主席・習近平氏は、吉林省松原市の査干湖で漁の様子を視察した。中国国営中央テレビ(CCTV)の報道で、大きくて活きの良い魚が大漁する光景が映り出された。しかし、「豊漁」の実態は間もなく暴露された。

「アナ」というネット・ユーザーはツイッターで、魚が事前に購入されたもので、魚を湖に撒き散らす予行練習が何日前から行われたと指摘した。

CCTVの放送に対して、ネットユーザーからは、「漁民がなぜライフジャケットまで着用しているのか」、「服は新品のように見える」、「漁民の雰囲気は全然ない。兵士のようだ」と疑問する声が上がっている。

査干湖はモンゴル語で「純白」という意味。

中国では、地元幹部は「素晴らしい業績」をアピールするため、しばしば偽装工作を行っている。

2013年2月4日、習近平氏が甘粛省蘭州の五泉市場を視察した際、地元幹部は10日前から、販売業者を扮した職員が予行練習していたと、インターネットで暴露された。

2011年のお正月前、当時の胡錦濤国家主席は北京の低所得者向けの住宅に訪れ、ある入居者と対面した。胡主席の「家賃を負担できるか」との質問に、入居者の女性は「家賃は毎月たったの77人民幣(約1,274円)で、全然問題ない」と答えた。しかし、ネットユーザーらが調査したところ、このアパートの家賃は2000元(約3万2千円)で、女性は公務員であることが判明した。

また、1998年5月、当時の朱鎔基首相が安徽省・南陵県糧倉を視察した時、地元幹部が他県から1,031トンのコメを調達した。200人が4日間の突貫工事で倉庫が「満タン」になった。朱鎔基氏が離れた後、コメも倉庫から運び出された運ばれた。

(翻訳編集・柳雅彦)

【ニュース提供・大紀元】《HT》

関連記事