WIDEプロジェクト、サイトブロッキングに反対を表明

2018年9月15日 12:55

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 インターネットの研究・運用を手がけ、日本に置けるインターネット普及にも大きな役割を果たした学術プロジェクト「WIDEプロジェクトが、著作権法違反を理由とする接続遮断措置(サイトブロッキング)についての意見表明」を発表した。海賊版サイトへの接続遮断に対し反対意見を表明する内容になっている。

 ここでは次のようにブロッキングへの反対と、その理由を述べている。

 海賊版サイト対策としてのサイトブロッキングは、グローバルなインターネット、及び、すべての社会産業活動に影響を及ぼすものであり、その導入・実施に反対します。 
 海賊版サイトに対する総合的な対策を進めるため、本件に関するすべての利害関係者とインターネット業界が産業の発展を目的とした、民間での議論を進める体制を整えるべきであり、その場の形成と参加に協力します。 
 正規版の流通促進に寄与する技術の検討・開発・検証活動の推進に協力します。 とのこと。理由としてインターネットではエンドツーエンド原理が基本とし、通信の秘密を侵害する恐れもあるとしている。また、ブロッキングに関する検討会議においても『「ブロッキングを前提にしている」とみられてしまい、本来、連携・協力して解決策を見出すべき関係者間に、非建設的な対立関係を生み出してしまいました』と批判している。

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