惑星の定義見直し求める論文 過去200年間の文献調査に基づき

2018年9月11日 21:39

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記事提供元:スラド

headless曰く、  2006年に国際天文学連合(IAU)が採択した惑星の定義に対し、過去200年間にわたる文献を調査した結果に基づいて見直しを求める論文が発表された(UCF Today論文概要GeekWire)。

 IAUによる惑星の定義は、(a)太陽を周回する軌道上にある、(b)重力によりほぼ球形を保つだけの質量がある、(c)軌道周辺を一掃している、というものだ。しかし、研究グループが1801年から現在に至る文献を調査した結果、(c)を惑星の定義としているものは1802年に出版された1件のみであり、しかも誤りが証明された理由を根拠としているものだったという。

 1801年以降の150年間、小惑星(現在、準惑星に分類されているものを含む)は惑星のサブセットであると広く認識されており、小惑星を惑星と呼ぶ論文が数多くみられる。しかし、1950年代には小惑星と惑星との惑星物理学的特徴の違いに関する論文が多数発表され、以降は小惑星を惑星と呼ぶ論文は大幅に減少しているそうだ。このことは小惑星と惑星を(軌道を共有しているかどうかではなく)惑星物理学的特徴に基づいて分類するという合意が形成されていったことを示すとのこと。

 「軌道を一掃」は軌道内で最大の重力を持つ天体などと解釈されているが、IAUでは具体的な説明をしておらず、定義としては雑なものだという。論文の主執筆者であるPhilip Metzger氏によれば「軌道を一掃」を文字通り解釈すると、惑星と呼べる天体が一つもなくなってしまうとのこと。また、軌道内の力関係のように変動するものを惑星の定義に含めず、天体固有の特徴に基づいて定義すべきだとも述べている。

 論文では惑星の定義を非科学的な投票で決めたりせず、小惑星と惑星が分類された時のように科学的研究の成果に基づいて合意を形成していくことを提案している。

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

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