20日の米国市場ダイジェスト:NYダウは89ドル高、米中協議への期待が広がる

2018年8月21日 07:36

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記事提供元:フィスコ


*07:36JST 20日の米国市場ダイジェスト:NYダウは89ドル高、米中協議への期待が広がる
■NY株式:NYダウは89ドル高、米中協議への期待が広がる

米国株式相場は上昇。ダウ平均は89.37ドル高の25758.69、ナスダックは4.68ポイント高の7821.01で取引を終了した。貿易摩擦の緩和に向けた米中協議への期待や、トルコ情勢の沈静化の兆しから欧州株が全面高となり、米国株も買いが先行。S&P500及びダウは終日堅調推に推移し、ナスダック総合指数も朝方は下落に転じる場面も見られたが、引けにかけて上昇に転じた。セクター別では、耐久消費財・アパレルや自動車・自動車部品が上昇する一方で食品・生活必需品小売やテクノロジー・ハード・機器が下落した。

スポーツ用品のナイキ(NKE)は、複数アナリストによる投資判断引き上げを受け上昇。食肉メーカーのタイソンフーズ(TSN)は、同業のキーストーン・フーズと21.6億ドルで買収合意し堅調推移。電気自動車のテスラ(TSLA)は、JPモルガンによる目標株価引き下げを受け、下落したものの、引けにかけて小幅上昇に転じた。一方で、飲料メーカーのペプシコ(PEP)は、炭酸水メーカーのソーダストリーム・インターナショナルと32億ドルで買収合意したものの、財務負担を懸念した売りが広がった。

携帯端末のアップル(AAPL)は、一部アナリストがiPhoneの需要失速による19年の売上減少を予想、目標株価を165ドルとして「売り」の投資判断を示し下落した。

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■NY為替:ドル弱含み、トランプ米大統領が利上げ批判

20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円58銭から110円02銭まで下落し、110円07銭で引けた。トランプ米大統領は、米連邦準備制度理事会(FRB)が実施した利上げやパウエルFRB議長を批判し、欧州や中国は通貨操作をしていると発言したとの報道を受けて、トランプ米政権はドル安を望んでいるとの憶測が広がったことから、ドル売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1416ドルから1.1485ドルまで上昇し、1.1484ドルで引けた。ユーロ・円は、126円12銭から126円47銭まで上昇。米中貿易協議の再開が期待されており、リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは、1.2757ドルから1.2800ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9953フランから0.9911フランまで下落した。ユーロ高・米ドル安に連れる展開となった。


■NY原油:続伸で65.42ドル、ドル安・株高を好感した買いが入る

NY原油先物10月限は続伸(NYMEX原油10月限終値:65.42 ↑0.21)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比+0.21ドルの65.42ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時65.62ドルまで買われた。為替相場がドル安方向に振れていることや米国株高を意識した買いが入ったようだ。米中貿易協議への期待も原油先物に対する支援材料となったようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 30.87ドル +0.13ドル(+0.42%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.29ドル -0.08ドル(-0.17%)
ゴールドマン・サックス(GS)235.78ドル +2.40ドル(+1.03%)
インテル(INTC) 46.50ドル -0.60ドル(-1.27%)
アップル(AAPL) 215.46ドル -2.12ドル(-0.97%)
アルファベット(GOOG) 1207.77ドル +6.81ドル(+0.57%)
フェイスブック(FB) 172.50ドル -1.30ドル(-0.75%)
キャタピラー(CAT) 138.67ドル -0.67ドル(-0.48%)
アルコア(AA) 41.83ドル -0.20ドル(-0.48%)
ウォルマート(WMT) 96.00ドル -1.85ドル(-1.89%)
スプリント(S) 6.17ドル +0.04ドル(+0.65%)《HT》

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