今日の為替市場ポイント:7月米雇用統計への期待でドル下げ渋りも

2018年8月3日 08:43

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記事提供元:フィスコ


*08:43JST 今日の為替市場ポイント:7月米雇用統計への期待でドル下げ渋りも
2日のドル・円相場は、東京市場では111円73銭から111円52銭まで下落。欧米市場でドルは111円32銭まで下げた後に111円72銭まで反発し、111円62銭で取引を終えた。

本日3日のドル・円は、主に111円台半ば近辺で推移か。米中貿易摩擦激化に対する警戒感は消えていないが、7月米雇用統計への期待はあることから、リスク回避のドル売りは抑制されるとみられる。

日本時間3日午後9時30分発表予定の7月米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比+19.3万人程度、失業率は0.1ポイント低下し、3.9%と予想されている。市場関係者が最も注目している平均時給の伸び率は6月実績と同水準の前年比+2.7%と予想されている。ただ、労働市場の需給関係はひっ迫していることから、伸び率は市場予想を上回る可能性もある。

平均時給の伸びが市場予想と一致、または上回った場合、リスク選好的なドル買いが優勢になるとの見方が多いようだ。非農業部門雇用者増加数が市場予想をやや下回った場合でも、6月と7月の雇用者増加数が合算で40万人近い水準だった場合、完全雇用に近づきつつあることを考慮して市場は好意的に解釈する可能性がある。7月の米雇用統計が市場予想と一致した場合、米長期金利はやや上昇するとの声も聞かれている。《CS》

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